三日月少年の秘密/長野まゆみ | mokkoの現実逃避ブログ

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三日月少年の秘密 (河出文庫)/長野 まゆみ
¥486 Amazon.co.jp
ページ数:171p
発売日:2008年10月

夏の夜届いた“少年電気曲馬団”への招待状に誘われ、ぼくは
お台場へと向かっていた。
しかし、遊覧船は知らぬまに“日付変更線”を超え、
船で出会った紺という名の少年と二人、時をスリップしてしまう。
やがてぼくらは、東京タワァ完成祝いの点灯式を見にいくのだが…
単行本を大幅改稿。空中電氣式人形の秘密が、今明らかに。
書き下ろし「高塔の秘密篇」、『文芸』掲載の「鞄の秘密篇」を収録。
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あぁ~久しぶりの長野ワールドです。
昭和レトロと幻想が結びついた不思議でワクワクするお話し。
昭和チックな仮名遣いとカタカナ多様で、レトロ感アップ♪
気付けばタイムスリップしていて、戸惑いながらも
出会った少年と一緒に行動していて・・・

単行本は未読なので、改稿部分がわからないのですが
とっても楽しめました。

最初は三日月少年漂流記の続編だと思っていたけど、
そういうわけではないようです。
でも、三日月少年漂流記が、逃亡した三日月少年を尾行する
睡蓮と銅貨の目線の話なら、本作は、三日月少年側から
見ている世界って感じかな?
迷い込んだ世界は違っても、逃亡?盗難?にあった
三日月少年のうちの一人?一体?だと思いたい。
自分的にはそう思ってる(^◇^;)

まぁ~少年にその自覚はないようですが、どうやら彼も
踊らされていただけのような気もしますし・・・

さすがに秘密というだけあって、読み進めていくと
最初疑問に思っていた事と、さりげなく繋がっていたり
ひょんなところから答えらしきものが見つかったりと
想像力というか妄想力全開で楽しめました。
やはりmokkoが長野作品に求めるのはこれですよぉ~

精神的にギスギスしている時は、心を緩めたくなります。
そういう時の現実逃避にはもってこいですね♪
ただ、作品を間違えるとえらいことになるので
最近の作品は注意が必要かも・・・(-。-;)

三日月少年漂流記 (河出文庫―BUNGEI Collection)/長野 まゆみ
¥410 Amazon.co.jp