バイロケーション/法条遥 | mokkoの現実逃避ブログ

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バイロケーション (角川ホラー文庫)/法条 遥
¥700 Amazon.co.jp

発行年月: 2010年10月
サ イ ズ:421P 15cm
画家を志す忍は、ある日スーパーで偽札の使用を疑われる。
10分前に「自分」が同じ番号のお札を使い、買物をしたというのだ。
混乱する忍は、現れた警察官・加納に連行されてしまう。
だが、連れられた場所には「自分」と同じ容姿・同じ行動をとる
奇怪な存在に苦悩する人々が集っていた。
彼らはその存在を「バイロケーション」と呼んでいた…。
ドッペルゲンガーとは異なる新たな二重存在を提示した、
新感覚ホラーワールド。
第17回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。
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これはホラー小説ですか・・・?
ホラーの意味を考えてしまいそうです。
感覚的にはSFチックなミステリって感じなんだけど・・・
まぁ~いいや(^◇^;)
要するに幽霊じみた怖さはないってことです。
ただ、別の意味での怖さはあります。

ここでいうところのバイロケーションとは、ドッペルゲンガーとは
違う同時両所存在。
本人に近いところに出現し、その時の本人と同じ記憶を有し
本人として行動してしまう。
そして、いつ消えるかわからない。基本、離れると消えるらしい。
これが困った事に、出現した時の本人と同じ服装。
ってことは持ち物も一緒。
偽者に買い物でもされたら大変。現金を使ったとしたら
本人が持ってる現金と同じ現金が出現して、偽者が消えると
その現金の偽者も消える。

ただし、買い物したものは、偽者が出現してる時に
購入したものだから、その物は残る。
ってことは偽者がいきなり消えると
買い物したものだけが、そこに残される。
偽者が買い物した後に、本物が同じ場所に現れたら・・・
そりゃ、そこにいた人は(  ° ▽ ° ;) エッ?って思うよね。
まぁ~そんな感じ。
しかも偽者は食事もするし、触れることもできるらしい。
怖いよねぇ~

世界中に自分と似た人が3人いるという話は聞いたことがある。
しかし友達が間違えるくらいに似てる人っていうのは
ドッペルゲンガーを想像してしまう。
ただ、ドッペルゲンガーに触れるかどうかは知らない。
新宿でmokkoを見たと言った仕事仲間は、mokkoが男といたから
声をかけなかったらしい。仕事仲間は2人で目撃したらしい。
しかし、同時刻、mokkoは別の友人と中野にいた。
触って欲しかったなぁ~
あ・・・また脱線した・・・(-。-;)

主人公である忍は、ある日スーパーで偽札の使用を疑われ
現れた警官・加納に連行されてしまう。
ところが連行された先には、自分と同じ姿・行動をとる
奇怪な存在に悩まされている人が集う「会」だった。
怪しいと思いつつも、その会に名を連ねる事になるのだが
会の代表もメンバーも、なにやら怪しい。
被害者ではあるのだが、誰もが何かを隠している。

けれどバイロケーションを何とかしようとしてるのは確か。
それぞれの仕事や立場によって、バイロケーションの存在は
物凄く危険だったりする。
医者や刑事のバイロケ・・・命に関わりますってば!
だからバイロケに対する恨みも半端ない。
だから、殺そうという展開になっていく。
そしてあっちでもこっちでも色んなことが急展開。

謎が謎をよんで、途中で何度か頭を抱えてしまった。
そして、いつも気付くのが遅いんだけど
そういうことかぁ~!となるんだけど
これね、設定がしっかりしてるから、色々考えるわけよ。
なんというか哲学みたいなこと考えるわけよ。
自分だったら、どうするんだろう・・・
怖くて猛烈に腹立たしくて、切ないなぁ。
でも、面白かったぁ~

どうやらこれ、来年1/18映画公開らしい。
こちら
ちょっと見たいかも・・・
予告だと、ちょっと怖めに作られてるような感じが・・・