カリオストロ伯爵夫人/モーリス・ルブラン | mokkoの現実逃避ブログ

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カリオストロ伯爵夫人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)/モーリス・ルブラン
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訳  者:平岡敦
発行年月:2005年08月
サ イ ズ: 404P 16cm

世紀の怪人物の末裔を称し、絶世の美貌で男たちを魅了する
カリオストロ伯爵夫人ことジョジーヌ。
彼女は権謀術数を駆使する怪人ボーマニャンを相手に、
普仏戦争のどさくさで失われた秘宝をめぐる争奪戦に
しのぎを削っていた。
その闘争の最前線に一人の若者が割り込む。
その名はラウール・ダンドレジー。
彼こそは、のちの怪盗紳士アルセーヌ・ルパンその人だった。
妖艶なる強敵を相手にした若きルパン、縦横無尽の大活躍。
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テーマ読み5人目のヒロインは、カリオストロ伯爵夫人
どこかで聞いたことのある名前だと思ったら
クラリスとか出てくるし・・・
(  ° ▽ ° ;) エッ?ルパン?と思ったら
アルセーヌ・ルパンのシリーズモノでした(^◇^;)

そしてカリオストロといえば『ルパン三世 カリオストロの城』
やはりネーミングは、この作品から取られているそうで、
クラリスの名前も、ルパンの最初の妻クラリス・デティグから
取られているそうです。
カリオストロ伯爵夫人の位置づけとしては、カリオストロ伯爵の
娘ってことらしいのでカリオストロ女伯爵といったところか?
それも怪しかったりするけど(^◇^;)
まぁ~アニメと内容は全く違うけどね(○ ̄m ̄)

クラリスの部屋に忍んで出かけたルパンは、庭に集まっていた
男爵たちがよからぬ相談をしているところに出くわし
話を盗み聞きする。
そこで話されていたのは中世の修道院が遺した財宝をめぐり
邪魔な存在のカリオストロ伯爵夫人を亡き者にする計画だった。
カリオストロ伯爵夫人ことジョジーヌの魅力にメロメロになった
ルパンは、無事にジョジーヌを救出。

そしてジョニーヌ&ルパンVS男爵一味の
財宝争奪戦が始まるのだが、そう簡単にはいかない。
このジョジーヌ、フジコちゃんみたいなことするんだもんなぁ
しっかりと仲間もいて、これも厄介だったり・・・
しかし、ひよっこルパンは、懲りない。
だって愛してるんだもの(*´◇`*)

財宝に近づくにつれ、天才的な閃きを発揮するルパン。
最後の方では男爵一味VSジョジーヌ一味VSルパンの
財宝を巡る攻防戦が繰り広げられる。
暗号を解き、財宝を手に入れるのは誰だ?


これはミステリというよりも、とあるミステリを巡る冒険小説に
恋愛のエッセンスを濃厚に織り込んだ作品って感じかなぁ~
時系列的にみると、ルパンの最初の事件になるんだろうけど
ある意味、回想録的な位置づけみたいだし・・・
天才的な才能を発揮するものの、ヒヨッコだったものだから
詰めが甘い。っていうか油断し過ぎ(○ ̄m ̄)
ところどころでウガァーッ!と吠えそうになった(^◇^;)

期待していた七本枝の燭台は、サラっと流すように解決。
(  ° ▽ ° ;) エッ
次行ってみよ~的なノリで、精力的に突き進む。
いかにもフランス的な愛の表現と苦悩を織り交ぜて
浮上したり凹んだりしながら財宝目指していざ進め!
そして最後に、その後の冒険などルパンの身の上話が
ちょろっと説明されているのだが、やはり恐るべしは
カリオストロ伯爵夫人

続編にあたる「カリオストロの復讐」が気になります。
ただ、これはシリーズを最初から読んだ人には
もっと楽しめたのではないかと、ちょっと思ってみたり・・・

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