
発行年月:2010年03月
サ イ ズ:301P 15cm
志津香はマスコミに勤めるOL。顔立ちは普通だが「美乳」の持ち主だ。
最近会社からの帰宅途中に、薄気味悪い視線を感じるようになった。
振り向いても、怪しい人は誰もいない。
折しも東京で猟奇殺人事件が立て続けにおきる。
被害者はどちらも女性だった。
帰り道で不安に駆られる志津香が見たものとは…?
死相学探偵弦矢俊一郎は、曲矢刑事からの依頼を受け、
事件の裏にひそむ謎に迫る。
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死相学探偵シリーズ第3弾
これもmirokuさんに頂きました(o^o^o)
3巻セットで頂いてしまいましたぁ~о(ж>▽<)y ☆
このシリーズ、探偵っていうくらいだから
ホラーミステリって感じなんですよ。
しかも怖くないし読みやすい
特に今回は猟奇連続殺人事件が発生しての犯人探しで
オカルト的要素である動機にスポットが当てられているので
ホラー要素は低いです。
主人公の弦矢俊一郎にとっては、祖母の顧客に
お偉いさんがたくさんいて、警察上層部にも顧客がいるから
普通であれば限りなく怪しい俊一郎の存在も認められていて
妨害されないという利点がかなり大きい。
更に状況説明が詳しく書かれているのにクドくない。
今回の依頼者はなんと刑事の曲矢だったりする。
「六蠱(むこ)」という呪術を行う為に女性が襲われるんだけど
そのヒントとして島田荘司氏の「占星術殺人事件」があげられている。
これは読んだ事はないけれど、俊一郎と曲矢の会話から
是非とも読んでみたいと思ってしまった。
また六蠱という文字から、蠱毒という別の小説で読んだ呪術を
連想したら、案の定、紹介されてました( ̄ー ̄)
OLの志津香は気味の悪い視線を感じるようになり
振り向いても怪しい人がいない。
それを友人の夕里に相談してはいたものの、まさか自分が・・・
という安易な考えで危険を甘く見た結果、襲われるのだが
襲われた瞬間に何故、気味の悪い視線の先に
怪しい人がいなかったかを理解する。
彼女が襲われた理由は「美乳」の持ち主だったから。
六蠱とは犯人にとって完璧な体を作り出すという呪法。
こういうの読むと、微乳でよかったと思ってみたり・・・(^◇^;)
調子に乗った犯人は、六蠱と名乗りネット上に犯行声明を載せる。
その後、別の女性が襲われそうになったところを
またも夕里が助けた事によって、事件は未遂となった。
しかし警察で事情を聞かれた二人に俊一郎は「死」を視る。
俊一郎は六蠱を見つけることができるのか?
いやぁ~面白かったです。
ミステリ要素が強かったからね、やはり推理できないのですよ
怪しいと思える人が数人いたもんだから、振り回されました(^◇^;)
そして最後に犯人当てをする俊一郎
人間嫌いで電車に乗るのも恐れるくらいなのに
こと視死の解説となると饒舌になり、曲矢やその上司を
驚愕させてしまう(○ ̄m ̄)
まるでビブリオ古書店の栞子さんのようではないの(^◇^;)
ばあちゃんや猫の僕にゃんとの会話も楽しい。
これはまだまだ続くよね?
黒術師の正体がわかってないんだものぉ~
これは読むしかないでしょう
って、続きはいつ出るんだ?