松の内に親戚が集まる新年会は核家族化の進展とともに、
廃れて来ているように思われます。我が家でも義母が元気
だった頃は正月の3日に、新宿で義兄夫妻と新年会をやる
のが通例でした。義母が介護施設に入ると場所は施設近く
のファミレスになり、亡くなった後は成人の日の三連休に
繰り下がりました。正月料金の上に混雑する三が日は、避
けた方が賢明だからです。今年も松が取れた成人の日に、
義兄・義甥・義姪夫妻と新宿で和食を頂きました。
㊧前菜(胡麻豆富・生ハム・お浸し)、蟹つみれのスープ ㊨お造り・二種、お凌ぎ・鮨二種
㊧蓮根饅頭餡かけ、豚黒糖焼・銀鱈西京焼 ㊨しらすの炊込みご飯・香の物・赤出汁
子供の頃を思い出すと元日は、お昼に隣町の母方の祖父
の家で新年会をやりました。叔母や叔父がまだ結婚する前
で、賑やかなお正月でした。祖父がこの時だけ腕を振るっ
た故郷・高知の郷土料理、カツオのタタキが美味しかった
のを覚えています。
翌2日は父の長兄の家で、こちらもお昼からの新年会。
都心を横断して反対側の西郊までの遠出でした。今は環八
の抜け道で混雑するバス通りで、従姉とバドミントンをし
たのを覚えています。義伯母ご自慢のお節は故郷・宇都宮
の「すみつかり」。最後にご馳走になったのは、もう50年
近く前になるでしょうか。
我が家では長女は関西に嫁ぎ、正月も交代で仕事なので
帰京はできません。長男は仕事が書き入れ時で年末年始は
休みなし。という訳で三が日は、来客もなく老夫婦だけの
新年会。ささやかにノンビリとお祝いしました。