昨日「懐中時計がいっぱい」の中から厳選した時計を持って
行った中の1つ、Moserの懐中クロノグラフ腕時計?です。
大きさ約43ミリ、懐中時計を「後付け」で腕タイプにした商品が
結構昔から海外オークション等では存在するのですが、
この個体は真横にヒンジがあるのでオリジナルと思われます。
おそらく当時のバンドは裏当ての革バンドだったと思われますが
バンドは消耗品なので、それが装着された状態で現存している
ものはほとんどありません。
昨日は「そのまま」持って行きましたので風防も割れてまして
針もズレてたのですが、ガラス風防を交換し、針も調整したら
元々機械の調子も良かったのでただ今元気に動いてます。
当然ケースまでオールオリジナル、裏蓋にも機械にも
H.Mのマークがございます。
時間合わせがダボ押しなので1910年代の製造でしょうか。
「積算計」は「ゆっくり運針」、パっと観ビーナス系の
ムーブメントでしょうか。
もし年代的に第一次世界大戦で使われたものだとすると
腕じゃなくて「足」に装着したパイロットクロノグラフの
可能性もなくはないですね。
専用クリームで拭くとケース素材は銀系(65%位?)と確認出来ます。
どなたかHy Moserのシリアルから製造年の判る方いらっしゃいます
でしょうか??