今回は番外編で、模型以外の趣味でもある楽器、
ベ-スのメンテナンスの記事です。

Fender USA 57PB。
USA製の1957モデルのヴィンテージ、リイシュ-モデルです。
1957年にPベースからモデルチェンジが行われ、
60年以上経過した現在でもエレキベースといえば、この形を思い浮かべる程スタンダ-ドなモデルとなりました。
ゴールドアノダイズドピックガ-ドにタバコサンバ-ストの見た目と、
メイプルワンピ-スのネック、それまで使用していたアクティブベースの複雑さに嫌気がさしてこのベースを購入しました。

シリアルはVから始まる6桁で、製造年月日は、
1992?1997?年7月31日とネックにスタンプされている様に見えます。

ネックポケットには、1997?と読めるスタンプがあります。
私がこのPBを購入したのが、1999年だったので、ネックとボディで5年の違いがありますが、
時期的にはおおよそ合致しています。

スプリットコイルのピックアップ、1V1Tのコントロ-ルも究極にシンプルな構造で、楽器側での音作りにも悩みません。
ブリッジは購入直後にバダスⅡに交換しました

ポットや、ジャックは、何度か接点の洗浄を行い、未だにガリは一切ありません。
ポットは、コンデンサ-を含め全てオリジナルの状態です。

まるで手間の掛からない楽器ですが、ネックの順反りの補正でトラスロッドを何度か少し締め込みました。

フレットは多少削れてきたので、軽く均して、ピカ-ルで磨いておきました。

基本ピック弾きで、好んで張っている弦は、ダダリオの55-110です。
標準より太いゲージなので、ネックを少し”順ぞり”させてクリアランスを稼いでいました。
弦高は、12Fの1弦で2.2mm、4弦で2.7mm位で、これ以上低くは出来ませんが充分な高さです。

ところが、太いゲージが影響したのか、ネットの溝の部分が割れてしまったので交換します。

PBはナット幅が46ミリ、厚みが6ミリと広く、在庫のある汎用品は殆ど幅が狭くて使えません。
最終的に牛骨のナットをネットで購入しましたが、10本で1000円。
半加工品に比べて相当安いです。

取り外した純正ナットです。2弦の部分が割れたのですが、取り外す際に1弦部分も割れてしまいました。
裏側にピン跡が確認出来たので、素材は恐らくプラスチック製の様です。

#240の紙ヤスリでネックの溝に合うように削っていきます。

ネック自体がカマボコ形状で、溝の中もR状ですので、ナット下側のRがぴったり合うように削ります。

続いて上側を削ります。

弦溝を掘りました。弦溝の間隔は、これまでで特に違和感がなかったので、既存のナットと同じ間隔にしました。

木工用ボンドを薄く塗り、ナット溝に固定し、完成です。

牛骨を削るのはさすがに初めてでしたが、さほと難しい物ではありませんでした。
ただし、牛骨の削りカスがとても細かいので部屋が白く汚れます。
ナット両脇の上側のRが、弾く際に手に引っかかるので、純正より大き目の“R”を付けました。
たったこれだけで、弾き心地が圧倒的に良くなりました。
肝心の音の違いは、全く変化がありません・・・
自分でメンテナンスすれば、楽器への愛着も増しますね。
20年以上の付き合いにPBですが、これからも大切に弾き込んでいきます。
次の整備は、ポット、コンデンサ-、ジャック類の交換ですかね?
お付き合いありがとうございました。