愛知県警は静岡県浜松市に住む派遣社員の男性(37)を8歳から10歳くらいの男の子のわいせつな動画を、不特定多数の人とスマートフォンのアプリで共有した容疑で逮捕した事を地元テレビ局が報じています。
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(CBCテレビ) Yahoo!ニュース 配信 引用※容疑者名は伏せました。
幼い男の子のわいせつ動画をアプリで共有した男(37)逮捕 画像や動画はあわせて1万点
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警察の調べに対し容疑者は、容疑を認めているということです。わいせつな画像や動画はあわせて1万点にのぼり、SNSで知り合ったグループで共有していたとみられていて、警察が余罪を追及しています。
(東海テレビ) - Yahoo!ニュース 配信 引用 ※同
「他人が持っている児童ポルノを見るため」わいせつ動画を画像共有アプリに投稿か 37歳派遣社員の男逮捕
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2023年11月以降、このアプリには男の子が映ったわいせつな動画と写真が1万点以上共有され、投稿したとみられる男4人が児童ポルノ法違反などの疑いですでに逮捕されていました。 調べに対し容疑者は容疑を認めた上で、「他人が持っている児童ポルノ動画を見るため自分も動画をアップした」と供述しています。
(中京テレビNEWS) - Yahoo!ニュース 配信 引用
「ショタ仲間と動画を共有するため」動画共有アプリに8歳から10歳の男の子のわいせつ動画を投稿した疑い 派遣社員の男逮捕 アプリのグループには20人ほどが参加 愛知県警
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調べに対し、容疑を認めた上で、動機について、「自分も動画をアップしてショタ仲間と動画を共有するため」などと話しているということです。
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ネット上の画像共有アプリに男の子(女の子)が映ったわいせつな動画を投稿し、不特定多数に閲覧させた容疑での摘発報道は久しぶりに読ませていただきました。ある時期までwinnyの類のそうした目的での使用の摘発が相次いだことから、昨今ではすっかりなりをひそめていたような気もしますが、官憲はそんなに甘くはないということでしょう。
この種の摘発は、確かにほんの出来心で行った方々を逮捕等の報道によりデジタルタトゥーで長きにわたって苦しめることや、児童ポルノであるかどうかの定義への官憲側の恣意も発生することからもかつては私も疑念を提起していました。
以下は当欄を除けばすべて12年以上前の記述です。
ただし、いったんweb上にあがった児童ポルノ画像はその永久性が案じられます。自分の裸体画像が見ず知らずの人物の電子機器に保管されていることを悩まない人も皆無でもありましょう。そうしたことからも被写体未成年の生涯におよぶ人権のことを考えれば摘発は再発防止のためにもやはり必要でしょう。しかも本件の場合、保管数も莫大な数に及んでいたようです。
また警察がメディアに容疑者名を敢えて公表しないとなれば、他の犯罪容疑者の扱いのバランスでそれも困難かとも察します。
これ以上の被害者発生を防止し加害者予備軍を現実の加害者にさせないためにはやはり遵法の徹底が要されましょう。
一罰百戒的見地からは、こうした容疑者公表や実名報道もいたしかたないのかもしれません。