犯罪ではありませんが、びっくりするようなニュースが配信されています。
**********
(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース 配信
健康診断“下半身見られた” 男子児童「パンツごと引っ張られて…」 保護者会で謝罪は? 保護者「医師をやめてほしい」
略
小学校高学年の男子児童は日本テレビの取材に対し、こう明かしました。 「ズボンごとパンツごと引っ張られて中を見られました。いきなり急に『立って』って言われて、立ったらいきなり(下半身を)ちょっと笑いながら見てました」 「気持ち悪かったから『やめてください。それはどういう検査なんですか』って聞いてみたんですけど、無視されて『次』と言われました」
略
**********
学校医師は通常、その地域の教育委員会が地域に根付いている開業医などを特別職の非常勤職員として任用しています。本件の場合はおそらく群馬県みなかみ町教育委員会が教育長の名で雇用しているものと思われます。だから男児のメディアへの発言が事実の場合、相手が男児といえども公務に関する質問へは「無視されて『次』」ではなく丁寧な説明が要されていたものと思われます。
したがって教育委員会はそのことへは任免権者として注意喚起が要されましょう。
内分泌学(性成熟)を専門とする医師が健康診断で成熟と成長のバランスの異常の有無を確認すべく下着の中を見ることの妥当性の有無については私は医師ではないのでわかりません。ただ、この医師の方は専門的見地由来のそういうお考えなら事前に教委や学校を通してその必要性や誤解防止を児童や保護者に周知すべきではなかったでしょうか?
何やら70代(別報道では78歳)とお歳をめしておられるということは、もしかしたら以前から学校医師職を引き受けておられてそうした手法での医療検診行為をこの学校ではずっとされていたのでしょうか?加えて学校医師職は小学校よりほかの中学校などでも引き受けていらっしゃるのでしょうか?
いずれにせよ医学的信念に基づいての行動であるなら、上述の周知がありなおかつ児童生徒や保護者の理解がとれれば問題ないことだと思います。
しかし、残念ながら周知をされても理解が得られない場合は教育委員会は人選を再考することも要されてきましょう。非常勤の学校医師といえども公務員です。公務員は対象との相互の信頼関係が前提になる全体の奉仕者であることを誰しも忘れてはならないことと思います。
当該記事からの引用を続けます。
**********
(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース 配信
保健室では、70代の男性医師に女性教員、保健の先生の3人が立ち会っていて、女性教員が児童の上着をめくり、男性医師が診察していました。保健の先生は記録をつけていたといいます。この健康診断の中で、男性医師は児童の下半身を見たといいます。
**********
以前なら、男児へは男性教員、女児には女性教員という図式も一般化されていたのでしょうが、性的価値観やプライバシーやプライベートゾーンへの考え方も多様化した現在でそうした一律方式での児童への配慮はもはやなかなか困難なところもありましょう。
これからの時代は児童にとっては義務になる学校での集団検診だから、受診希望者のみそれぞれが学外の任意の医療機関で行うことが解決策に近づくのではないかとも思ってしまいました。教員など直接知っている大人やお友達に自分のプライベートゾーンが露わになることをきらう児童・生徒はその性別を問わずいることでもありましょう。
追記
北九州市の児童や保護者からも、5日、八幡西区の小学校で2年生と5年生約90人の健康診断中に、学校医の60代の男性医師が一部の児童の下着の中に手を入れ、下腹部に聴診器を当てたということです。
みなかみ町の事案とほぼ同様の懐疑が上がっているようです。
**********
(九州朝日放送) - Yahoo!ニュース 配信 引用
北九州市の小学校で複数児童「医師から下腹部触られた」訴え
保護者から相談を受けて児童に確認したところ、男女18人が不快感を訴え、そのうち男児2人は「性器に指が当たった」と話していて、一部の保護者は警察への被害届も検討しているということです。
**********
医療行為に際しての被手触感については医学に基づいた正当性や必要性なども出てきますから、もし一部保護者が被害届を出した場合とて警察が受理するかどうかはよほどのことがない限りは困難なのかもしれません。
しかしこのたび報じられた健康診断の現状を今後どうするかについては、学校医師の雇用者たる北九州市教育委員会の対応次第で、性別にかかわらず一部児童に不快感を与えるような診療行為を続けるのか、やめさせるのかが決まるものと思われます。