高松市消防局が職員への懲戒処分(戒告以上)を行ったことが報じられています。
肝心の発信元である同市当局による周知画面は検索してみましたがまだ出ていない模様ですが、はたして高松市は今年度最後の不祥事への公表は行うのでしょうか? 消防局サイトでも見当たらず、市役所同でも「令和4年度における懲戒処分について」しかヒットしません。「令和5年度における懲戒処分について」はもしかしたら年度末のこの期に及んでまだ出ていないのでしょうか?
出れば、あるいは既に存在していることが分かったならば追記加筆するつもりですが、とりいそぎ関連報道をリンクしておきましょう。
(★欄末に追記しました)
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KSBニュース2024/3/27 16:06
部下の耳をなめたり上半身裸で安全器具を装着させたりするハラスメント行為など 職員2人を懲戒処分 高松市消防局
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また男性副主幹(49)は複数の男性部下に対して2022年頃から事務所内で耳や手をなめたり、過度なボディータッチ、また、火災現場などで使用する安全器具を上半身裸の状態で装着させ。写真を撮るなどのセクシャルハラスメントやパワーハラスメントを行いました。
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(RSK山陽放送) - Yahoo!ニュース 配信
高松市消防局の男性職員2人を懲戒処分「男性部下の耳をなめるセクハラ」や(略)
(略)
一方、戒告処分を受けたのは、副主幹の男性(49)です。男性は2人の男性部下に対して、耳や手をなめる行為や過度なボディータッチなどのセクハラ、パワハラをしたもので、この副主幹は「コミュニケーションのつもりだった」と話しているということです。
(略)
NHK 香川県のニュース 03月27日 18時09分
高松市消防局の職員2人が懲戒処分 部下へのハラスメントなど
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このうち49歳の消防司令補は、おととしごろから部下に不快な方法で菓子を食べることを勧めたほか、作業をする時に着用するハーネスを上半身裸で着させて写真を撮ったとしています。
消防局はこれらの行為がセクシャルハラスメントやパワーハラスメントにあたり、過去にも部下に不適切な指導をし厳重注意を受けたこともあるため、この消防司令補を戒告の処分にしました。
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民放二社報道は副主幹はコミュニケーションのつもりだったと述べ、特にKSBによると被害を受けた部下も強い処分感情を持っていないということですが、消防局は、「部下に嫌悪感を抱かせ、職場環境を悪化させた行為は断じて許されない」として戒告処分にしたとも報じています。被処分者の行為への意図に悪意があろうとなかろうと、そして被害を受けたとされる側から強い処分感情が出ていようといまいと毅然とした消防局の判断だったと思います。
一般論でいえば被害者は周囲から被害行為をあれこれ尋ねられたり詮索されるのは嫌なのではないでしょうか。したがって被害感情や処分感情はたとえ持っていたとしてもあらわにしないこともままありましょう。まして加害者がまだ職場や学校など身近にいる場合はそうでしょう。だから処分する側は被害者の表立った感情に左右されず、被処分者の行為そのもののみを処分等の判断対象にすべきと思います。
私見では職場の上司から手や耳をなめられたのが事実ならそれはセクハラであることは論をまたないとも思ってしまいました。
追記
高松市役所によると「令和〇年度における懲戒処分について」は消防局や市教委、市民病院などは対象外であくまで市長部局の職員のみが対象。そして令和5年度は市長部局配属の職員への懲戒処分はなかったそうです。
消防局のような市長部局以外に配属される職員への懲戒は任免権者(消防局では同局長)が行い、市役所HP(報道発表資料)にて周知されます。
本件の場合は以下に転載します。
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職員の懲戒処分について
概要
発表日:2024年3月28日
職員の懲戒処分について、次のとおり記者説明を行います。
1 日時
令和6年3月27日(水)13時30分~
2 場所
54会議室
3 内容
職員の誹謗中傷等の言動に係る懲戒処分について
職員のハラスメント行為に係る懲戒処分について
4 出席者
消防局長 福山 和男
消防局次長北消防署長事務取扱 石尾 浩昭
消防局総務課長 竹内 誠
■添付資料
・報道発表資料
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報道発表資料(高松市HPより)
メディア二社によるハラスメントの詳細については上記公表を基にした記者会見での質疑応答からのものと思われます。
追記