警視庁田無署は1日、SNSで知り合った家出中の少年に睡眠薬入りの酒を飲ませ、わいせつな行為をしたとして、東京都小金井市緑町、無職容疑者の男を(42)を準強制わいせつ容疑で逮捕したことを報じるニュースが出ました。
**********
時事通信ニュース 2023-11-01 14:26
家出少年に睡眠薬飲ませわいせつ=容疑で42歳男を逮捕―警視庁
略
「同意の上だった。酒は飲ませたが、睡眠薬は飲ませていない」などと容疑を否認しているという。
逮捕容疑は5月11日午前、自宅で都内在住の無職の少年(17)に睡眠薬入りの酒を飲ませた上で、キスをしたり、耳や胸をなめたりした疑い。
**********
準強制わいせつとは何らかの手段で相手の意識を朦朧とさえわいせつ行為に及ぶ、強制わいせつよりも卑劣な犯罪です。したがって裁判で有罪が認定された場合、「準」が付くから刑一等免れるものではなく量刑は同じです。
*********
参考
※強制わいせつ・準強制わいせつ・強制性交等(強姦・準強姦)
法務サイト(/刑事告訴・告発支援センター)
京都新聞 2022年9月8日 19:01
「強制性交罪」と「準強制性交罪」の違いとは
*********
そして報道で容疑者は少年に飲酒はさせたとも供述しています。私見ではたとえ容疑者が言うよう酒に睡眠薬が入っていない場合であっても飲酒により少年の意識を正常な状態でなくしたと思われることからも準強制わいせつは成立するのではないでしょうか?
むろん警察そしておそらくは被害者少年が疑うよう睡眠薬が入っていたならなおさらです。
それにしても二人が知り合ったというSNSははたして同性の出会いを求めるサイトだったのでしょうか?
家出少年等の間では、家出中の無料の宿泊先を求める神待ちサイトというのがあるとも側聞です。
もしかすると容疑者は少年にとっては知り合った当初は「神」だったのでしょうか?
その場合は、この17歳の少年側には同性愛の要素が皆無であるとも考えられることから、容疑が事実の場合、家出に伴い大変な受難を被ったことになりましょう。
ともあれ警察・検察は余罪の有無も含めこの事件の全容を解明し、容疑通りの場合は送検あるいは起訴の立件に及ぶことが要されると思われてなりません。