鹿砦社は「二丁目のジャニーズ」三部作(原吾一著)の復刊を! | mojorのブログ@事件等を教訓に己を律しよう!

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最高裁でのわいせつ行為認定後も蛮行が続いた背景は腰抜けメディア群への自信と慢心ではなかったか?

 

1999年のジャニーズ事務所創業者による子飼い少年群への性加害疑惑の文春キャンペーンの当時の取材スタッフの一人の方が現状を鑑み古巣に寄稿されています。

 

現在の社長が先代の悪行を知らなかったということについては記事の前段で理に沿って「そんなはずはない!」と断定されていると見ました。まあこれについては今さら論議も要さないことでしょう。あれは怪としか言いようのない気も致します。

 

そして、御自身も取材を受けたという今年3月のBBCのドキュメンタリー番組を御覧になり驚かれたことが二つあるといいます。

1つは性被害を受けた元ジュニアの男性が語った、ジャニー氏の性加害の手口が、かつて取材した時とまったく同じパターンだったことだそうです。

 

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文春オンライン 本日午前11頃配信 引用

「被害少年は私の前でボロボロと涙を流し…」24年前の担当記者が語るジャニーズ性加害問題 

 

もう1つは、判決確定後もジャニー氏が少年への性加害をやめていなかったことです。

 理由は明白。一部のメディアしか裁判結果を報道せず、ジャニー氏が社会的制裁を受けることが無かったからです。

第二画面(計3画面)

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文春のキャンペーンは1999年10月から14週にわたって報道を重ねた後,にジャニーズ事務所などが記事は名誉毀損にあたるとして提訴するが、同所創業者による子飼い少年たちへの性加害の事実はあったと認定した判決が2004年、最高裁で確定したことは周知の事実です。

 

そして私があらためて特筆したいのは創業者を昔から知る元俳優にして当時は芸能ジャーナリストで同性愛者を公言する原吾一氏(既出各欄)による三部作です。

 

1995年11月15日 原吾一 「二丁目のジャニーズ」 鹿砦社

1996年4月20日 同    「二丁目のジャニーズ死闘編」

1996年7月 原吾一 「二丁目のジャニーズ 最終戦争篇」
の三部作です。
62年のジャニーズ創業以前からそれぞれの上梓年付近まで時系列にとらわれず被害者への取材を含め創業者の性癖や性加害疑惑等についての筆致が見られます。
「死闘編」では三部作第一弾が発売される数日前に「クスノキ」と名乗る得体のしれない人物から、想定印税の数倍の金額を労せずして入手する、いわば実質的な出版物買取を持ちかけられる場面などもあり、文春とはまた違った内容での展開となっています。
 
創業者の所業についてはよく知る少年らや元少年らからの聴き取りで構成されていますが、今年の、英国BBCの取材以来、人口に膾炙しているおぞましいことなどと一致し、その点は今回の文春への寄稿者が驚いたという第一の驚きと同じことを読者として感じました。その意味では書評によっては内容を評価しながらも「伝聞ばかりで残念な一冊でした。」との批判もあるようですが、性的所業の一致制から考えるとあながち伝聞批判は当を得ていないような気もしています。

ただし現在、鹿砦社からの上記三部作は絶版となっていて、古本市場から入手するにはかなりのプレミアムがついています。残冊数にも限りもありましょう。
1939年生まれの原氏が現在、存命中であるかどうかは知る術もありませんが、同社はこの問題を風化させないためにも復刊されるのも、公益性と共に時宜にも適うのではないでしょうか?