久方ぶりでの勢多伽丸テーマです。
この悲劇を承久記に基づいてわかりやすくまとめたサイトを発見したので以下にリンクしておきます。
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022.07.04 和樂web 日本文化の入り口マガジン
大河の予習に『慈光寺本承久記』を読んでみたら、我が子が斬首された母の悲しみが身に染みた。
慈光寺本『承久記』現代語訳(後編) - 真夜中のアイス
勢多伽、叔父に斬られる
同 (画面最後のあたりです)
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最初の「当該画面」に出てくる画像の美少年は藤原範茂ではなくやはり勢多伽丸と思われます。なぜなら前者は既に元服済み。画像の絵はどう考えても元服前の少年ですね。しかも稚児姿であることから間違いないと思います。
勢多伽丸を描いた歴史的な絵画は今回初めて見させていただきました。積年の勢多伽ファンとしては目の保養となったことは言うまでもありません。
今年のNHK 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も比企能員が北条時政・義時父子に討たれるという物語の佳境の手前まで行っています。佳境とはむろん武士が天皇家を謀反人として処断したことに象徴されるその後の日本史上の新機軸ともなった承久の乱です。
そして既述のように父親である佐々木広綱の謀反に縁座して打ち首となった勢多伽丸君(享年14歳)の知名度は実は歴史をあまり知らない層にも広く浸透している事実があります。
ドラマの佳境の戦後処理における、この美少年を中心とする悲喜こもごもの場面ははたして優秀な俳優を使い再現するのでしょうか。このテーマは既にNHKにはURLで送付しています。
大河の制作関係者等におかれては見てくださっているでしょうか。
おそらくこれまで勢多伽丸がテレビや映画で取り上げられたことはないと思います。その意味でも今回の取り上げを勝手に期待しています。
昨日付前欄で紹介した少年俳優などキャスティングでいかがでしょうか。あっ、これはひいき目が過ぎましたね。まあ、やるなら既に配役は決定済みでしょう。
今回の大河では源平合戦にもかかわらず熊谷直実の敦盛を巡る心の葛藤をスルーしたからこそ是非やってもらいたいものです。日本人はこのような逡巡を大きく好むことも関係者は一同に周知されているものと思いたいところです。
追記