公明党が従前よりLGBTの人権等に政治的観点から関心を持ってきたことは例えば、創価学会の青年部にて地域部長をされているという創価大学出身で自ら同性愛者を公言される30代の方による以下のツイッター等からも明らかです。
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GAYに師弟の光を!
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「師弟」の師とは創価学会の名誉会長の池田大作氏の事でしょうか。異性愛者である同氏がどれほどLGBTの問題に造詣があるかは私には定かではありませんが、宗教団体指導者としてLGBTの会員への配慮の一環が過去に目立った形であったのかもしれません。
同性愛を危険視する二大一神教と異なりおしなべて仏教はそういった性的指向に寛大であることは、妻帯肉食を宗教的に宣揚する浄土真宗系を除けば、教団運営の世襲を生む観点からも厳禁された各宗祖なども寺院僧房で公然と行われていた稚児(寺院に居住する美少年)との性的交接にも関わっていたものと思われることとも無関係ではなさそうです。
実質上、日本最大の宗教団体とそことは密接不可分で国会・地方議会を問わず一定の議席数も持つ政党がLGBT問題に積極的に関心を持ってくれていることはメンタルオンリーとはいえLGBTの一人としては大変頼もしい事と思っています。
しかし過日、あろうことか同党から昨年の衆議院選挙の比例東京ブロックから出馬していた40歳の候補者(党職員)が自ら発信するツイッターの男性フォロワーらとのあからさまな性的交接等の画像を違法に掲載していたことは、LGBTの人権等を推進する政党であるからこそ大変なダメージを被ってしまったのではないでしょうか。
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週刊文春 2022年6月23日号
genre : ニュース, 政治
公明党候補が違法な「無修正」性交動画を公開 比例名簿から削除へ | 文春オンライン
フォロアーの数が多ければ、罰金の額も高くなる可能性が
大沼氏は衆院選には落選したものの、その後も公明党の職員として活動。東京ブロックで当選した2人の議員が辞職した場合、繰り上げ当選の可能性も残っていた。
記事画面(計3画面あり)
公明党公式HP
党職員の不祥事、懲戒解雇の処分 | ニュース | 公明党 2022年6月16日
公明党は15日、ツイッターでわいせつ動画を大量に公開していた大沼氏について、党職員の服務規程に反したと判断し、14日付で懲戒解雇の処分を行ったと発表した。
略
監督責任を明らかにする観点から関係する議員、職員についても処分を行った。
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文春も公明公式も報じていませんが、多くの動画等で確認できる自身の性的姿態の相手はすべて同性です。そのことは検索から削除後であっても拡散動画等も確認され全く具体的に明らかです。一連の男性は25歳の青年など候補者より年下の方々だとも思われます。
むろん恋愛は自由につきこの候補者に妻子がいようと道義はともあれ、違法でなければ、私はとやかく言うつもりはありません。もし合法な恋愛行為のみで党内処分が行われたのであれば、同党のLGBT問題への取り組みが根底から翻意されたことにもなりましょう。
ただし、画像の中には明らかに写しては違法になるものも含まれていました。
文春報道によると本人には違法性の認識はなかったともことですが、違法かどうかのこんな簡単な識別ができない方が諸派や泡沫政党ではなく、歴史ある公党しかも政権与党からの候補者として比例名簿に登載されていたことへは驚きを隠せません。
同党は党職員でもある当事者を懲戒免職処分にしたとも報じていますが、違法なら一般人が少ない枚数でも公然わいせつで摘発されていることを考えれば、この元候補者の逮捕は必定ではないでしょうか?
いずれにせよ公明党がこのことで従前からのLGBT問題への積極的な取り組みに影響が出ないことを願うところです。