おとり捜査の結果なので、当欄はわいせつ被害テーマではなく、もう一つの摘発事案である児童ポルノ関連テーマに入れました。
ウィスコンシン州警察と米連邦捜査局(FBI)などは、おとり捜査に基づく14歳少年へのわいせつ行為勧誘の容疑で、同州南部のトマ高校での校長を務めたニューヨーク市教育局(DOE)の局長の副補佐官の男(39)を逮捕し、同州東部地区連邦検事局は3日、同容疑者を未成年へのわいせつ容疑で起訴したと発表したことが昨日付けの外信で報じられています。容疑者は起訴後、解雇処分となったともいいます。
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01/07/2020 Daily Sun New York引用
市教育局長副補佐官を逮捕 14歳少年へのわいせつ容疑で
同検察局によると、ヘイ容疑者は昨年7月から人気デートアプリを通して同州ニーハム市在住のコルトンという名前の14歳の少年と接触、少年に性的な電子メールを送り、わいせつ行為目的でホテルのジャグジー付きの部屋を予約。しかし、実際には「コルトン少年」は存在せず、警察のおとり捜査だった。
同容疑者の携帯電話からは同高校の元生徒のわいせつ写真も見つかった。
https://www.dailysunny.com/2020/01/07/200107-7/
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同容疑者の弁護士は、ウィスコンシン州行きは帰省が目的だったと主張していることも報じられていて、市教育局もコメントを避けながらも、同容疑者は生徒と定期的なコンタクトはなかったとしているそうですが、私の読解では両者の見解が、おとり捜査の内容である14歳少年へのわいせつ行為勧誘を打ち消しているとは読めません。帰省目的の同州入りであっても勧誘は可能だし、生徒と定期的なコンタクトはなかったとするのも確証性が脆弱なのではないでしょうか。
わいせつ行為勧誘で有罪になれば最低10年から終身刑が量刑規定されているともいいますが、おとり捜査でのバーチャル容疑での厳刑はやや過酷なのではないかとの所感は持ってしまいました。
一方、児童ポルノ所持で有罪になった場合は、最高10年の禁固刑に直面する可能性があるといいますが、これは携帯電話への明確な証拠があるということなので、免罪は困難かもしれません。なお発見された元生徒のわいせつ写真ですが、被写体の性別は記事だけでは定かではありません。
外国では上記のように未成年への性犯罪がらみでは大変厳しい国々もままあるので、海外渡航される方々におかれては、法に触れないよう用心をしなければなりませんね。他山の石とすべきです。