に早くも続報がでました。
イギリス公訴局はイングランドのサッカー界を揺るがしている元ユースチーム指導者の児童虐待事件で、事件の中心人物の一人とも目されるバリー・ベネル元受刑者を「証拠を再検討した結果、公訴局の法規に照らして、同受刑者を14歳以下の少年に対する8件の性的暴行の罪で起訴する」と声明を発表しました。
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2016年11月30日 11:40 AFP(日本語)引用
元サッカー指導者を8件の児童虐待の罪で起訴、英公訴局
少年に対する性的虐待の罪で、すでに複数回服役しているベネル元受刑者については、クルー・アレクサンドラFC(Crewe Alexandra FC)やマンチェスター・シティ(Manchester City)、ストーク・シティ(Stoke City)といったクラブで、30年以上にわたって虐待を繰り返していた疑いが浮上しており、同元受刑者の指導を受けた少なくとも20人の元選手が被害を訴えていた。
ベネル元受刑者は28日、英ロンドン(London)近郊のホテルで意識不明の状態になっているところを発見され、病院へ搬送された。法廷へは12月14日に出廷する予定となっている。
スコットランド警察も、域内で性的虐待の被害届が出されたため捜査を開始。FAも児童保護の専門家の下で内部調査を始めている。英政府も29日、事件に関する警察とFAの合同会議の場を設けると発表した。
http://www.afpbb.com/articles/-/3109601
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渦中の元受刑者がホテルで意識不明の状態になっていることは冒頭リンクでも英文記事が述べていますが、どうやら今回の元教え子からの具体的な告発を受けて自殺を試みた結果と日本の共同通信系は報じています。
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[ 2016年11月30日 09:33 ]スポニチ引用
性的虐待で元コーチ訴追 英検察、80年代の被害立件 被害者数百人規模に
この問題は今月17日付の英紙のインタビューに元選手(43)が被害を告白したことを機に、元イングランド代表を含む他の元選手も続々と被害を訴え、英国で騒動となっている。ベネル容疑者以外にも加害者として名前が挙がっている元コーチもおり、被害者は数百人に上るとの見方もある。
ベネル容疑者は今月25日に意識不明で病院に搬送されたと伝えられ、自殺を図ったとみられていた。(共同)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/11/30/kiji/K20161130013819890.html
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それにしてもすごい犯歴です。なにやらアメリカの法廷では自らを「モンスター」と形容したとも既出記事にて報じられていますから、罪悪感はあったのかもしれません。今回、自殺を試みたのが事実であればなおさらです。
ただし心に後ろめたさがあっても気に入った少年を見たら体がうづいてしまった結果の累積なのでしょうか。
日本にも同様の少年への欲望をすぐに行動に移す性癖を持つと言われる某有名人も芸能界あたりにいまだに君臨しているようですが、もしかしたら根は同じなのでしょうか?
ただしこと大物性的虐待者に対する官憲等の対処は日英には大いに違いがあるようだとも連想してしまいました。
もっとも今回の元受刑者が例えば大物政治家と親交があったり大手メディアに睨みを利かせる力があったなら、従前より何ら検挙されることもなく、今でも英国サッカー界の名コーチ(監督)、スカウトして名をなしているのかもしれませんね。
追記
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