夜毎泣く船霊@草燃える | mojorのブログ@事件等を教訓に己を律しよう!

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当ブログはその目的を防犯および性犯罪被害への注意喚起とします。被害者・加害者両方の悲劇が事件等の教訓から少しでも減る事に寄与すれば管理者冥利につきます。

今年の大河ドラマ「平清盛」もなかなか面白そうですが、1978年の大河ドラマ「草燃える」も数十年遅いけれどほぼ同時代を取り扱っていて以前から明治維新や戦国時代よりは中世を好む私としてはいつになく楽しく見ていました記憶があります。

なかでも政務や争いにうんざりした三代将軍源実朝が半ば宋への亡命志向で鎌倉由比ガ浜に建造させたものの大きすぎて浜から浸水できず放置されていた不動の大船での若き鶴岡八幡宮の別当にして唯一の将軍家血統(公暁)と稚児(駒若丸)の逢瀬の場面は特によく覚えています。

こちら ※NHK大河ドラマ「草燃える」を語るブログ

 

 

夜毎泣く船霊とは二人が真夜中の誰もいない大船の中で愛し合う中、他人を寄せ付けないために駒若が発したという設定でしたが、当時のNHKにしてはあまりに斬新的な同性同士の抱擁シーンです。加えて京本の美貌。これで印象に残らないわけがありません。

 

 

公暁が実の叔父でもある実朝を暗殺した後、新しい将軍に就くべく三浦義村(駒若の実父)を頼っていくものの見事に裏切られたときの駒若のジレンマは見逃していたのか記憶にないのが残念です。ちなみに駒若は元服した後は三浦家の四男として三浦光村を名乗りますが後に北条氏一族との武力騒動(宝治合戦)の中で敗北し一族とともに自害しています。

 

このドラマで初めて見たまだ駆け出しの無名俳優だったころの京本政樹は撮影当時は19歳ぐらいで美少年としてはぎりぎりの年齢でしたが、何が何が、元服後の烏帽子直垂の姿であってもはっとさせるようなみずみずしい美しさがありました。もっとも実際の駒若は元服前の現役の稚児で烏帽子をかぶるにはまだ早い年齢であったものと思われますが、そこはドラマということで大目に見ましょう。

 

またその前の久しぶりに彼氏たる公暁に再会するシーンで彼から「妻を娶ったのか、まだ娶るなよ」と熱く見つめられた時の一瞬故意にはにかむような場面は演技を超えた部分が出ていたと当時思ったものです。

公暁と駒若のくだりのほとんどが復刻DVDで再発されているのであれば是非とも購入してみたいものです。

 

追記

公暁とその稚児の絆をどう再現?@大河ドラマ「鎌倉殿の13人」