「古今」のいわれ | mojorのブログ@事件等を教訓に己を律しよう!

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当ブログはその目的を防犯および性犯罪被害への注意喚起とします。被害者・加害者両方の悲劇が事件等の教訓から少しでも減る事に寄与すれば管理者冥利につきます。

醒睡笑

巻之六



物こと心かけある人。
山寺に行一夜二夜。
とまる事あり。
少人の内みめさま世にすくれしを。
古今とよふ。
客聞是はめつらしや。
此名のこゝろをあんするに。
いにしへいまも若衆道には。
あるまひといふ儀にや。
色色心をつけなんしけるか。
師の坊かむかひ。
古今とは如何なる子細ありて。
つけたまへるととふたれは。
しはらく其いはれをかくす。
籬の内の梅か香は。
つゝむに色もいやまさり。
なをおくふかく思ひなし。
頻に意趣をたつねし時。
院主の御坊さゝやきて。
いはれけるこそうたてけれ。
あの子か親は。
けしからぬ大きんにてありつるか。
あれは引かへ。
きんかいかにもちいさゝに。
こきんとつけて候と。
師匠の知恵ちやつよりあさや


醒睡笑