浮気蜘醒睡笑 巻之七 思の色を外にいふ 一 小者にみめよきか奉公せんとて来れり。 坊主心をよせ。 つねになれし若衆の。 ねいるをうかゝひ。 忍ひて起出る。 少人聞つけ。 跡よりそと行。 坊主足音に肝をつふし。 壁に大手をひろけ。 足をまたけゐたり。 若衆見て何事にやととふ。 蜘のまねしてあそふと 醒睡笑