外圧等と「程度の問題」の崩壊 | mojorのブログ@事件等を教訓に己を律しよう!

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「児童ポルノ:所持容疑の男を逮捕 独警察から情報 /埼玉」


(略)

逮捕容疑は、○○容疑者が9月30日、ファイル共有ソフト「eMule(イーミュール)」を使う不特定多数のインターネット利用者に児童ポルノのデータを提供する目的で、外国人の女児のわいせつ行為が映っている動画ファイル1点をハードディスクに所持したとしている。

こちら 毎日新聞 2011年11月9日 地方版

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ドイツの警察からの情報提供は実質上の摘発要請ですね。容疑者が頒布目的で所持していた動画ファイルを1点が正真正銘の児童ポルノであれば後述する問題点があるものの逮捕は致し方ありませんが、将来、今回のような言わば外圧で三号などポルノであるかどうか疑わしいものまで摘発の対象となることも懸念されましょう。

あらためてポルノ定義の明確化が望まれます。

既に下着着用でも逮捕@DVD制作者


それから、容疑者は一点ほどHDに所持していた容疑が事実であれば外圧による警察の恣意が浮上してこないでしょうか。つまり、逮捕に際して「程度の問題」は外圧に相殺されてしまうということです。

確かにこれまで画像1枚とか動画一点でも見せしめ的に摘発例はあるのでしょうが、恒常的に容疑点数が極小なものを逮捕しているわけではありますまい。もし恒常的に捕らえているのであればこの件での逮捕者ははるかに多いはずです。やはり警察も「程度の問題」を重視し検挙に及んでいるものと思われますが、例えば外圧など第三者からの要望であれば、警察が持つ抑制が崩れてしまいます。結果として取り締まる側の恣意や不公平が表面化してしまうことは大いにありえます。

外圧でなく無名者の通報であれば警察は上記「程度の問題」に鑑み結果として摘発まで至らない場合でも、それは実は警察の分別でもありましょう。しかしそこに外圧等が介入すれば様々な理不尽が出てくるのは必定です。無論、このことはこれは児童ポルノに限らず一事が万事です。その結果、国民の警察への信頼が稀薄化してしまうことを警察関係者は知るべきではないでしょうか。


※2011年11月14日追記
外国人被写体だから見せしめ?