一昨日付前々欄「中1生徒にここまでするか@埼玉県警」からの続きです。
まずは今月21日付共同通信の報道を御覧ください。
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「小4が不正アクセス容疑 福井県警が補導」
福井県警は21日までに、他人のパスワードでインターネットサイトに不正に侵入したとして、不正アクセス禁止法違反容疑で、奈良県の小学4年の女子児童(10)を補導した。福井県児童相談所に通告する。
(略)
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そもそも奈良県在住の女子児童を補導して福井県の児童相談所に通告すること自体が配慮も何もない警察官僚そのものの事務的な処理ではなかったでしょうか。
確かに小4女児がやったことはいけないことです。しかし、補導=児童相談所通告したうえマスコミへ公表すれば友人や地域社会の中女児の特定は容易に広まりましょう。また、前々欄での指摘同様に補導歴等が公の記録にずっと残ってしまう可能性もありましょう。見せしめに女児を犠牲にしてはなりません。広範囲に不正アクセス禁止を呼びかけるのであれば別の手段はいくらでもあるはずです。
女児に対していけないことには諄々と諭せばいいのです。県警同士の連携や見せしめへの指針はあるのでしょうが、いずれにせよ小4女児への検挙は大いに疑問です。
前々欄ではかつて筆者の身近なところで起きた自転車窃盗加害少年への警察の分別ある対処について例をあげましたが、全国各地、警察署少年課によっては教育的配慮を重んじ、微微罪に対して大仰なことはせずに始末書あるいは口頭での厳重注意で再発を効果的に防止しているところも現在でもあるはずです。
今回、福井県警はおそらくは厳格を「本人のため」と言い訳しているものと思われますが、はたしてそのような安易な強権発動が本人や社会のためになるのかどうかは大いに疑問です。
それにしても福井県警担当者の連中はかつても今も御家族を含めて一切のルール違反は未県警の稀有な方々なのでしょうか?皮肉を込めてそう問いかけてみたいところではあります。
※次欄「小中生8人にここまでするか@愛知県警も」へと続きます。