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今回もギターや機材関係の事をマニアックに書いてます。
その辺の事に興味の無い方はいつものようにスルーを推奨致します。
悪しからずご了承くださいませ。
m(_ _)m
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多分みんな知ってる「今更?」な事を書いてみちゃう…
写真のようにスイッチで切り替えるPUのタップ…ONとOFFでこのスイッチが関係ないPUの音まで変わっちゃうの知ってた?
例えば写真はEMG SA+SA+89セットの89のハム/シングルの切り替えスイッチ。普通のパッシブPUで言うところのタップスイッチ。これは当然フロント、センターのSAには回路上も理論上も何も関係してない…はず。
でも、電気信号的に言うと回路が切り替わったり、タップの場合だとアースに落ちたりして、回路を通る電気の量が変わったりするので、「実際には音が変わる」。
試しにPUセレクターをフロントSAポジションにしてこのスイッチをON/OFFすると、ハム側にすると太く、シングル側にするとシャープにフロントの音が変化する。
例えばEMG 89+SA+89が載ったジェフベックモデルでPUセレクターを89リアハムにしてフロント89のスイッチをON/OFFしても同じようにハム側で太く、シングル側でシャープにリアハムの音が変化する。
で、下手すると人によっては聴き分けられないレベルの違い…
でも、こういう回路(スイッチ等)を積極的に取り入れるギタリストには如実に分かる違い…
ライブの時、忙しい曲だといちいち太い方かシャープな方か選ぶのは大変だと思うけど、録音の時なんかはよりその曲、その場面にあった方を選択すればギターのVol.Toneやアンプのセッティング弄ったりする必要が無くイメージ通りの音に持って行けるかも…
一番効果的だなと思ったのは、やっぱりフロントかなぁ。リアでしっかりしたバッキングサウンドを作っちゃうと、そのままフロントに切り替えるとどうしてもブーミーな音になりがち。それを比較的すっきりめの音に出来る。
これ、アンプの方で弄っちゃうと、後から「さっきの音色でまだ録るとこ残ってたんだぁ…」ってなった場合に復元が難しい。アタシが使ってるKemper等のデジタルアンプなら上書きさえしてなきゃ元の音に戻すのは簡単だけど、普通のアンプ使ってる場合はもう完全にアウト。
でも、スイッチのON/OFF1つでの変化なら元の位置に戻せば良いだけ。
ジェフベックモデルのフロントも、松原正樹さんモデルのフロントも、フロントPUに関係のないスイッチですごく硬甘い抜けの良い音に変える事が出来た。
勿論、ギタリスト諸氏はもうご存知だった事でしょう。
「音が変わる」事はアタシも以前から気付いてました。でも今回、傾向と積極的な使い方にまで気付けたのは意義のある事だったなと。
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尚、5wayレバースイッチでのオートタップでは物理的に検証不可能なため行っておりません。
悪しからず。
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