上野チャーターさんを目的に、またも小倉爆笑劇場を見に行きました。2回目の観劇。
今まで北九州市でのインディーズのお笑いライブというのはありませんでしたからね。
かつて都内でインディーズライブを見ていた私にとっては嬉しいかぎり。是非とも続けていって頂きたいです。
入場料は格安の500円ですが、正直1500円でもいいと思う内容のお笑いライブです。
なお、昨今のお笑い事情として、野田クリスタルさんが各種メディアにてフリーのお笑いライブを【地下】と称して、そちらの言い回しが浸透しているように思えますが、20年くらい前は【インディーズ】と呼ばれていたと記憶しています。
【地下】は【フリー】の意味ではなく、その芸人や事務所の芸風も含めてキワモノ芸人に対する呼び方だったと思います。例を挙げると、オンエアバトルとかに出ていても、オフィス怪人社やげんしじん事務所の芸人さんは地下芸人のカテゴリーに入るみたいな感じ。
私としては当時の定義で語りたいので、小倉爆笑劇場さんをインディーズライブと書かせて頂きました。
とりあえず、感想を書いていきます。
【ハートが帰らない】という芸人さんがトップバッター。
ネタも面白いし、声もしっかり出ている。飽きさせない動きのある漫才で、笑いどころも明確。今回の出演者さんの中では頭一つ飛び抜けている…と思いました。
ちゃんとした面白いお笑い芸人さんでした。
この小倉爆笑劇場では、おひねりシステムというのかあり、入場すると5個のおひねりをもらえる。これを面白かった芸人さんに投げるのである。
思わず、私は5個あるうちの1つ(100円分)をここで消費する。
その後、目当ての【上野チャーター】さんが登場。
このライブではキワモノ芸人はこの人だけです。誰が一番ウケたかで言えばこの人でした。
お笑いライブで定番で、キワモノ芸人が阿鼻叫喚のステージをした後に、次の出番の芸人さんが「◯◯の後は嫌やわ~。」とかいうのがあったりするんですけど、小倉爆笑劇場さんではキワモノ芸人で場が温まっているような…。
通常とは逆の現象が起きている気もします。
そして、私は残りのおひねりを全て投げつける。これでこの後に凄い面白い芸人さんが出てきたとしても、もう私はおひねりは投げられない…。
一応、追加でおひねりを購入できるようですが、ライブ中に席を立つタイミングがないんですよね。最初に多めに買っておいたほうがよいかもしれません。
で、7組の芸人さんが出て来て、企画コーナーがあって終わりでした。面白かったです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240330/08/mojikita-wrestling-club/df/ac/j/o0266019015419089598.jpg?caw=800)
あとはプロレスファンとして思うところがあったこと。今回のブログではこの事実を伝えたい。
関節ペンネというコンビで片山桃子さんという若い女性の芸人さんがいました。お笑いと並行して演劇もされているようで、舞台上の立ち振る舞いは、基礎がしっかりしていることを感じさせる芸人さんです。
で、登場の時にスタン・ハンセンのようなハンドサインで「ウィー!」と叫んでいたんです。
「おおっ!ハンセン!」と思ったのですが、よく見ると手のポーズが違うんです。
スタン・ハンセンのハンドサインはこれです。
ちなみに、本当は「ウィー」ではなく「ユース」と言っているのですが、この部分に関しては、ハンセン本人すらネタにしていたりするので、ここでは触れません。
プロレスファンとしては、この「ウィー」だけが非常に気になりました。
若い人の間で流行っている別の「ウィー」だったり、この方のオリジナルの「ウィー」なのかな~とかも考えました。初めて見る芸人さんだったので、本当のところはよくわかりませんが、取り扱い方がなんかオリジナルの持ちギャグっぽいんですよね。もう少し劇場に通って真実を知りたいとも思っています。
(令和6年4月5日追記!色々と調べてましたら、この方の定番の登場ギャグのようです。由来を聞いてみたいところ)
でもね、元にあるのは、やはりハンセンの「ウィー」だと思う。
でも、よく考えると、これは凄いことだなと思ったんです。
スタン・ハンセンなんか20年以上前の時代のプロレスラーですよ。当然、リアルタイムでは知らない世代の方だと思うんです。
ましてや女性。スタン・ハンセンどころか、プロレスそのものに興味がある可能性も低い。
おそらく、テレビとかで芸人さんが「ウィー」とやってるシーンを見たことあって、そのイメージをヒントにやられているんだろうな~と思ったんです
すでに引退したスタン・ハンセンの「ウィー」が、元ネタの形そのままではないにしろ、地方の若い女性芸人さんのネタになるまで伝わっているのが凄いと思いませんか?
そういう意味で感動しました。
偉大なり、スタン・ハンセンの影響力。まさに不沈艦。
そして、小倉爆笑劇場の芸人さんには頑張ってもらいたいな思いました。