燃える闘魂 ラストスタンドが書籍化されるって! | 上条武術研究所

上条武術研究所

プロレス・サンボ・合気道を経験。
月刊秘伝読者。
○現在の活動
・自宅ジムを開放(不定期)
・武術系、介護系の同人誌制作

先日、アントニオ猪木の闘病の様子を撮影したドキュメンタリー番組が地上波で再放送されました。

これは、番組が書籍化されることに合わせての再放送だったようです。

闘道館で出版イベントも開催されるようです。

これは行きたい。
でも、北九州からは遠いし、コロナ感染のことを考えても、おいそれと県外には行けません。
本だけは近くの書店で購入して、久しぶりに闘道館の通販サイトで何か買おう!


で、今のアントニオ猪木を撮影した番組の内容も素晴らしかったのですが、それを制作したのが、現在テレビ番組の制作会社に勤める、プロレスラー・鈴木健三というストーリーがカッコいい。


アントニオ猪木×鈴木健三のラインは、何故かしっくりきます。ホントに何故か。


この理由は、ファンの間で『猪木問答』『踊る!いのき御殿!!』なんていう名称で呼ばれる、あのやり取りがあったからでしょう。

「明るい未来が見えません。」

「みつけろ、てめーで。」…のあれです。

プロレス史においては、屈指の迷シーンです。



鈴木健三さんは、新日本プロレス出身なので、広い意味では【猪木の弟子】であっても、そこまで血は濃くないと思うんですよ。

WWEにも上がり、和泉元彌氏とのプロレス史に残すべき価値のある試合を完遂したことを考えると、日本のプロレス界においては、エンタメ系プロレスの最高峰のレスラーなんですよ。

勝手なファン視点ですが、これはガチンコの強さを求めていた猪木のプロレス観とは異なるんじゃないかなと感じます。時代的にも、猪木の血はあまり感じません。

そして、入団の経緯や、常に常識人としての振る舞いがあった部分とかを考えると、鈴木健三選手は坂口征二の系譜にいるプロレスラーだと思うんですよ…。

伝説の団体WJに移籍したことを考えると、派閥としては長州だったと思うんです。


でも、アントニオ猪木×鈴木健三のラインは、しっくりきますね。

やはり、あの迷シーンがあったからこそです。


番組を見ました。

まずは、撮影を了承したアントニオ猪木が、死ぬまでアントニオ猪木だなと思って、カッコいいと思いました。

でも、制作者の鈴木健三さんのほうに焦点を当てると、こちらもカッコいい。

唐突にこのドキュメンタリー番組を制作したわけでなくて、鈴木健三さんのキャリア(猪木問答も含む)があるわけじゃないですか。

このストーリーの厚みも良かったです。




あと、番組内のこのシーンもカッコいい。

【猪木ファンの集い】みたいなイベントのシーンがあるんですよ。
その集まった10人くらいのファンの中に、特に番組内で触れられはしないんですけど、芸人のアントキの猪木さんが普通にファンとして参加しているシーン。
小さなサプライズ!これは嬉しい!



少し気になったシーンは…

何故か汗だくというか、汗が吹き出している宮戸優光。練習の直後に撮影したのでしょうか?