落款印を彫ろう | 上条武術研究所

上条武術研究所

プロレス・サンボ・合気道を経験。
月刊秘伝読者。
○現在の活動
・自宅ジムを開放(不定期)
・武術系、介護系の同人誌制作

今日は落款印を彫ります。

落款印とは、書や絵に押す印鑑のことです。
「私が書きました。」というサイン代わりですね。

書道においては、黒一面の作品に朱色が混じることで見た目が引き締まる印象になる…みたいな効果もあります。

作品を書くためには、この落款印が必要となるわけです。


落款印は、オーダーで作ることもできますし、一文字の落款印であれば既製品が売っていたりします。

でも、私は自分で彫る!⤴️

一応、書道を習っている人が自分で落款印を彫るのは、特別に珍しいことでもないようですよ。
書道具店に行くと落款印のキットとかが普通に売ってますからね、そこも含めて書道家の嗜みなんじゃないかなと思っています。


さあ、スタートです!

まずは、上条裕二の『裕』を篆書で書いてみる。
鏡文字で。

彫る。

彫っていて感じたこと。
篆書というと、石に彫っていた時代の文字だから、真っ直ぐな筆跡になっているって言うじゃないですか?
「確かに!」と思う一方で、真っ直ぐ彫るのも難しい。
書道をやっていく上で、こういう経験はしておいたほうが良いですね。

で、彫り終えての一発目の試し押し。
線の終わりが細くなっていて、力強さがない字になっているので、もう少し深く彫ったほうがいいかしら…。

深く彫り直して、二発目の試し押し。
まあ、こんなもんかしら…。

で、ここからが仕上げ。
プラモデルでいう、ウェザリングやドライブラシじゃないけど、落款印というのは、完成後にガシガシと傷をつけていくと良いらしいです。
で、最終的な完成。
傷をつけることで落款印に使用感を出すわけです。
書道が歴史ある分野だから、こうすることで作品に味がでるんですって。

さすがに、そんな工程が存在することには驚きます。



あと、書道具店でこういうキットも売っていたので、ついでに買ってしまいました。
石印キャップの手作りキット。

作り方の説明書。
これは勉強になります。

そして、作ってみました。

形から入るスタイルではないですが、こういうアイテムがあることで、モチベーションアップにはなりますよね。

悪くありません。