所有権の移転時期 | 上条武術研究所

上条武術研究所

プロレス・サンボ・合気道を経験。
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・自宅ジムを開放(不定期)
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『所有権の移転時期』

問。
B所有の甲土地を、無権利者Aが、Bに無断で自己名義の登記をした後、事情を知らないCに甲土地を売却し、Cは移転登記をした。
この場合において、Bがどのようにした場合に、Cに土地の所有権がいつ移転するか?
なお、Aが自己名義の登記をしたことについて、Bには何ら帰責性はないものとする。

答。
BがAC間の売買契約を追認した時に、その売買契約時に遡って所有権がCに移転する。

解説。
問われるのは、非権利者による処分行為です。
非権利者が他人の物を売買すること自体は、有効な法律行為です。債権契約としても有効です。
しかし、当然に処分権がないわけで、その効果は本当の所有者(本人)には帰属しません。本人が追認して初めて、非権利者の処分が本人に帰属します。
この場合、いつから効力を生じるのか?となるのですが、判例では【無権代理を類推適用して、本人(B)が追認の意思表示をすることによって、土地の所有権は、非権利者の処分行為(ACの売買契約)の時に遡って効力を生じる(所有権が移転する)。】となっています。


その他、物権変動の関連知識。

物権変動の原則は、意思主義。当事者間の意思表示のみで効力は生ずる。
ただし、占有権、留置権、質権などは、性質上、物の占有や引き渡しが物権変動の成立要件とされる。

特定物売買について。
・特定物の売買の場合には、売買契約の成立と同時に所有権移転の効果が生じる。
例外としては…
・不特定物売買は、特定した時に移転。
・他人物売買は、売主がその他人から目的物の所有権を取得した時に移転。
・特約がある場合、特約に沿う時期に移転。
・請負契約の場合、材料を請負人が供給した時は、請負人が請負の目的物の所有権を取得し、注文者へ所有権が移転するのは引き渡しの時になる。


~休憩~
眞子様、小室圭さんの会見を見て。
当初は精査された質問に答えるという形式が発表されていましたが、一切の質問を受けないという会見で驚きました。

私はこれまで皇室は敬うべき存在と考えており、今回の会見でも、眞子様が凛とした態度で、あらゆる疑惑、質問に向き合い、誠実に答えていく姿を想像しておりました。
この会見は結婚会見であり、世間に浸透した【誤った情報】の反論だったり、逆に事実は事実として、その弁明や謝罪だったりをして、国民の理解を得るための場だったのではないでしょうか?
そもそもを言うと、天皇や皇族の方が俗な案件に関わることが間違っていると私は思うのですが、そういう状況だったとしても、誠実な姿こそが、国民が敬うべき、天皇及び皇族の皆様のあるべき姿であると思っていました…。

むしろ、国民を批判しただけとも捉えきれかねない内容で、質疑応答の取り止めという手続き部分もふくめて、権力の振りかざしが凄かった…。
象徴天皇制と言いながらも、現実には皇族にも権力はありますわな。国民の理解など不要。


テレビでは、自分の在り方を主張する【時代に沿う皇族】なんていう議論もされています。
そこは否定できませんよね、自由に生きる権利はあって欲しいと思うので。
皇族は反論の術もないなんていうのも分かります。お立場がありますから。

ただ、今回はそういう次元の話ではなく、金銭トラブル、不正受給、経歴詐称、皇室権力の私的利用、不透明な税金の使用等の、一般的な感覚でも違法・不当とされている話が1つだけでなく、何件も挙がっているわけです。さすがにとは思いますが、保険金殺人の疑惑すらあります。
これらが【誤った情報】なんでしょうけど、それ故に真実を答える必要はあったと思います。


酷い会見だった…というのが私の感想です。


個人的には、小室圭さんの経歴詐称疑惑についてだけは弁明をして欲しかったです。

資格試験の勉強をしている身として、言われている詐称が事実ならば、ちょっと許せないかなと。ここら辺って、賞状なり何なりを見せれば一発で釈明できるのにね。
あと、私的には皇族利用の経歴だったとしても受賞はしてるならちゃんとした経歴ですし、事実の範囲で表現を盛ってるとかなら悪いコトではないと思っていたりします。

少し話は違いますが、東京オリンピックのエンブレムのパクり疑惑が出てきた時に、デザイン関係者が身内で賞を創設、身内に受賞させている問題が派生的に発覚していましたが、それは一応【ちゃんと受賞はしている】ので、自らのちゃんとした経歴ではあるわけです。

ただ、受賞してない賞や、存在すらしないんじゃないかと言われている賞を受賞していたりという嘘の範囲に入るヤツはダメ。
小室圭さんの経歴にはこれがある。さすがにこれはダメなんじゃないかと思う。


まあ、公人とは言え他人のことをウダウダ言っていても仕方がないので、自分は自分の生活のほうを頑張ろうと思う。