K君の親亡き後の自立におけるお金の収支についてシミュレーションします。
過去のブログ(収入予測①,収入予測②,収入予測③)で、まず「収入」をシミュレーションし、その結果は、毎月193,000円、年収にして230万円と予測しました。
ここからは「支出」をシミュレーションします。
今日はそのための前提条件を設定します。

◆家族:
K君のことを理解し、結婚してくれるパートナーに出会えれば、私にはこれ以上の喜びはないだろうと思っています。
他愛もないことでも共有できる関係、損得勘定しない支え合い、孤独ではない繋がりがあることの安らぎ、K君がそんなことを感じられる日が来ればなんて素晴らしいだろう。
そして親にとっては「親亡き後問題」はほぼ心配なくなります。
しかし、現実は厳しいでしょう。
夢を見つつも、ここでは親亡き後は一人暮らしと設定します。

◆居住:
てんかんなので、自動車運転の免許が取れません。
よって、公共交通機関が十分に発達したある程度大きな都市に住むことが現実的かと思います。

後述する「支援」を受ける上でも、ある程度の規模の都市の方が支援者さんを探しやすいと思います。
私がマンションでも買って相続させることができればよいのですが、残念ながら「ある程度大きな都市」にマンション買えるほどの財力はありません・・。
なるべく安価な賃貸(公営とかUR賃貸とか)での一人暮らしと設定します。

◆医療:
・てんかん症状は今のまま変わらず、診察+服薬を続けていく。
・今と同じ障害者手帳2級を持ち、自立支援医療費制度(1割負担)を適用する。
・CBDの服用(自主管理)も今と同じレベルで続ける。

◆支援:
日常生活において、大人になっても完全にK君一人でやっていくことは難しいと思っています。
小さくても発作が起きれば、発作後はしばらく自分を取り戻せないし、職場で痙攣すればその日は一人で帰宅できないかもしれないし。
また、精神的に少し成長の遅いK君は、複雑な行政手続き、お金の管理、日々の確実な服薬、といったところは、大人になっても一人ではうまくいかないだろうな、と思います。
では、どんな支援の仕組みがあるか。
「障害支援区分」の認定を得れば、「居宅介護」を受けることができるようです。
「障害支援区分」は1~6の段階があり、最も軽度な1であっても「居宅介護」を受けることができます。
その支援内容は・・・
 ・お風呂、トイレ、食事などの身体介護
 ・調理、洗濯、掃除などの家事援助
 ・生活等に関する相談やアドバイス
 ・その他生活全般にわたる援助
 ・通院等介助
ここまで支援して頂けるなら、K君の場合はなんとかやっていけそうです。
問題は、K君の症状で障害支援区分の認定が得られるか、です。
現在、K君は精神障害2級の認定を受けています。
2級であれば少なくとも区分1はあるのでは、と勝手に推測しますがどうなのでしょうか。
ひとまずここではシミュレーションとして、区分1で「居宅介護」を受けることができる、と設定します。

◆仕事:
収入の際に設定したとおり、「障害者雇用」で、なんとか理解ある会社に雇って頂けると設定します。
それに伴う費用も多少あるでしょう。
身なりを整えたり、業務スキルアップのために勉強したり。

◆生活基礎:
食費、衣類、光熱費、通信費、趣味交際費、このあたりは、年収に見合った質素になものになるでしょう。

◆その他:
雑多な支出はいくらかあるでしょう。

さて、次回以降でそれぞれの金額を予測していきます。

 

【参考】
・前園進也さん著書「障害者の親亡き後プランパーフェクトガイド」