少し前のことですが、たまたま
目に留まったこんな記事を見ました。
「なぜ殺した!」 ヒグマ射殺報道で、
札幌市に苦情殺到 電話口で泣く女性も
http://news.livedoor.com/article/detail/6496387/
一部のみ引用します。
ヒグマが射殺される様子を20日に複数のニュース番組が
放送したところ、直後から札幌市役所の電話が鳴り続けた。
環境局みどりの推進課だけでこの日60件近くあり、これまでに
100件を超えているという。メディアからの問い合わせを
除くと全てが苦情で、「なんで殺したんだ!」「山に返せば
いいだけなのに」といったものに加え、「何も悪いことを
していない若いクマなのに・・・」と電話口で泣く女性も
いたという。全ての内容を細かく調べてはいないが、
苦情は札幌市内からのものではなかったようだ、
とみどりの推進課では話している。
本当に可哀想ですねぇ、クマ…
人間がスーパーマンの如き強ければいいんですが。
しかし、以前にも人里に
降りてきたクマが射殺されたことがありましたね。
その時も似たような抗議がありましたが…
敢えて言いますが、抗議している
人たちは無責任だと思います。
実際にその地に住んでもいないのに
「なんで殺した!」「山に返せ!」とか
無茶苦茶じゃありませんか?
ヒグマは凶暴です。腕を軽く振るだけで
人間の首なんて吹っ飛びますよ。(大袈裟でなく)
50mを5秒で走れますから逃げたって無駄です。
「山に返せ」と簡単に言いますが、
クマは一度学習すると人間を恐れません。
どうやって山へ追い返すんでしょうか?
覚えたら鈴も唐辛子スプレーも効かないのに。
麻酔銃?あんなの有効射程距離がすごく
狭いから、かなりクマに近づかないとダメ
なんですよ?あなたクマに近づけますか?
麻酔の量にも注意がいりますよ。多すぎると
死ぬし、少なすぎると効きません。
そして誰が撃つんですか?普通の銃とは
違うから扱い方も当然異なりますよ?
練習だって必要でしょう。それを
忌み嫌っている猟友会の人達に頼むのですか?
麻酔銃が当たってもすぐに効き目なんて
ありませんよ。即効性がある訳じゃないから
眠るまで時間がかかります。その間、クマは
攻撃された刺激を受けて暴れまわるかもしれません。
麻酔が効いて眠ったとして、クマをどうやって
運ぶのですか?小熊でも100キロ近くあるのに。
トラックに乗せるんですか?入るんですか?
その間、クマが万が一目を覚ましたら?
うまく行っても次にもう一度人里に
降りたらどうするんでしょうか?
同じことを延々と繰り返すんでしょうか?
その費用は誰が払うんですか?
税金ですか?それとも猟友会負担ですか?
前も同じようなことがニュースになりましたが、
その時に抗議している人たちのブログ記事を
見たことがあります。現在、そのブログは
消滅しているようで見れませんが、
抗議の内容が書かれていました。
「今日、北海道に抗議の電話を入れました!
クマを殺さず、ちゃんと生かして帰す方法を
考えてください!って言っておきました!」
↑だいたいこんな感じだったと思います。
いや、お前が考えろよ!
安全圏で文句だけ言ってんじゃねえよ!
せめて自分の足で現地に行ってそこで言えよ!
と、思いました。
その場に住んでもいない、
その場を訪れようともしない、
代替案すら出さない、
クマを殺すな!と感情的に文句だけ言う。
呆れます…
小中学生が言っているのならまだしも、
いい年した大人がこんなことを言うとは…
言っておきますが、私はクマ殺しに
両手を挙げて賛成している訳ではありません。
クマを安易に射殺するのは可哀想と思います。
猟友会の人々も全肯定するつもりもありません。
ただ、安全圏から文句だけ言う人に腹が立つのです。
そこまで言うんだったら射殺に反対している
人達が実際にアクションを起こせばいいのに。
でも口を動かすだけで実際は何もしていないですよね?
※普段、なるべくこのような記事は書かないように
心掛けているのですが、今回だけは書かせてもらいます。
次回も続きます。