228. 大井川鐵道の旅(2: 井川線編) | Dampflok Nr.2

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(蒸気機関車2号機:ダンプフロック・ヌマー・ツヴァイ)
On30やOn18それにHOn30といったナローゲージ(軽便鉄道)が中心のブログです。

大井川本線を千頭駅で降りた後、南アルプスあぷとラインの愛称がある井川線に乗り換えます。 ゲージは大井川本線と同じサブロク(1067mm)。 但し、元々762mm軌間で建設されたものが1067mmに改軌されたためトンネルや車両の大きさは軽便サイズなのが特徴。
 

井川線-01
千頭駅12時28分発の列車です。
 

井川線-02

井川線-03
急峻な山岳鉄道なので機械損傷その他のトラブルのリスク回避のため、機関車は山の下側つまり麓側に連結されています。 そのため、山側のこの先頭車両は制御客車(クハ600形)と呼ばれる運転席(操縦設備)がついた客車となっています。
 

井川線-04
こちらが麓側、列車後部に連結されてあるディーゼル機関車(DD20形)。
 
それでは出発します。
 

井川線-05
千頭駅を出ると直ぐに右手に井川線の車両基地があります。
 

井川線-24
沢間駅。 その昔、千頭森林鉄道との分岐点。

 

井川線-06
途中の列車交換風景。
 

井川線-07
大井川の川沿いをギリギリに走り抜けます。
 

井川線-08
アプトいちしろ駅— 長島ダム駅間の一区間はラック式鉄道(アプト式)区間となっているので、専用の電気機関車(ED90形)を最後部に連結して列車を押し上げます。 尚、この区間のみ架線が張られた電化区間となっていて、電気機関車は他の車両と比べて大型で、そのため、同区間のトンネルも他区間より大きな断面積となっています。
 

井川線-09
大部分のお客さんは一旦列車から降りて連結作業の見学をします。
 

井川線-10
アプト区間をゆっくり登ります。
 

井川線-11
右手に長島ダム。 このダムの建設に伴い井川線のルートが変更になって、このアプト区間が出来たとのこと。
 

井川線-12
90パーミルの区間。
 
長島ダム駅に着くと電気機関車は直ぐに井川行きの列車から切り離され、今度は千頭行きの列車に連結されます。 効率が良い!
 
列車が進むと、日本の秘境駅「奥大井湖上駅」に到着です。
 

井川線-13

井川線-14
航空写真を見ると凄い所にある駅なのですが、列車の中にいると余り実感が湧きませんね。
 
川沿いの崖といった方が良いところを列車は走り、1時間50分間の旅も終了、ようやく終点の井川駅に到着しました。
 

井川線-15

井川線-16

井川線-17
ちゃんと職員も配置されて修理しつつも奇麗に使われています。 

井川線-18

井川線-19

井川線-20
 
井川駅で31分間休憩した後、同じく14時49分発の井川線千頭行きで途中の奥泉まで戻ります。
 

井川線-21
奥泉駅16時05分着。
 

井川線-22
車内に手書きのポスターで宣伝されていた「しおり」を奥泉駅で購入。

井川線-23
さすがにパウチッコの手作り、どれ一つとして同じ物はないのですが、それはそれで良い感じ。 値段もリーズナブルで職員の大井川鐵道に対する愛情を感じます。
 
この後は、奥泉から寸又峡にバスで移動となります。
 
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それにしてもこの鉄道、観光鉄道なので当然、安全最優先なのですが、中部電力の運営委託で赤字は中部電力が負担することになっているせいか、すこぶる保線状態が良い。 線路、バラスト、橋梁、信号設備等の整備状況に加え、秘境のローカル線にしては配置されている駅職員の数が多い。 これは一般の観光客にとって大きな安心感を与えることになって、自然の景観と共に人気がある理由ではないかと思います。
 
 
TBC 次は千頭森林鉄道へ
 
 


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