097.成田タイプ単端(11:窓入れ編) | Dampflok Nr.2

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(蒸気機関車2号機:ダンプフロック・ヌマー・ツヴァイ)
On30やOn18それにHOn30といったナローゲージ(軽便鉄道)が中心のブログです。

 運転席前面窓を斜めに開けちゃったもんだから、窓入れが大変そうなので避けてましたが気合いを入れて頑張ります。
 
まずは材料の用意。

窓入れ-01
キットには窓ガラスはついてこないので、エコーモデルの窓ガラス板(クリア)を調達。 モデラーの中には顕微鏡用のカバーガラスをお使いの方もいらっしゃるようですが、これを使うとなると、またまた道具としてのガラスカッターに凝りそうなので今回はやめておきます(三星ガラスカッターのM17ペネットなんか1万円以上もしちゃいますからね。)
 
そして接着剤はこれ。

窓入れ-02
いつもは窓ガラスの接着にはアクリサンデーなんかを使ってますが、今回はゴム系接着剤を使います。 いつものGクリアーのマッハカラー溶剤ブレンドです。 継ぎ足し継ぎ足しで使っているので、元々クリアなのに黄色く変色しています。 老舗のタレじゃ無いんだから、接着効果が持続しているかは甚だ疑問。
 
さーて、窓入れは一番嫌な前方窓から行います。
 
この窓、窓より大きめのガラス板をあてがうと外から見た時におかしなことになってしまうので、窓枠にスッポリ嵌る程度までカッター、ハサミ、紙ヤスリを使ってサイズの調整です。 削っては当て削っては当ての繰り返しで結構時間が掛かりました。 途中でやめようかと思いましたが何とか入りました。

窓入れ-03

窓入れ-04
横から見ても出っ張っていないので、このぐらいで良しとしましょう。
 
 

窓入れ-05
あとの窓は適当に大きめのサイズを内側から当てて終了。
 
 
これで終了すれば、めでたしめでたしですが、『ぎゃー!』、接着剤を窓ガラスにつけちゃった。 接着剤を爪楊枝で付けていたところ細かい作業で手元がくるって窓ガラスに数滴つけちゃいました。
 
落ち着け。落ち着け。
 
ゴム系なので、ここは慌てず、ひとまず乾燥させます。
 
その間に対策を検討します。
 
やり方は2つ。 ピンセットで擦すぎとるか、溶剤で溶かすか。
 
ピンセットで擦すぐと、窓ガラスに傷がつきそうなので溶剤で検討。
 
そこで実験です。
 
窓ガラスの端切れに接着剤を塗って乾燥させ、そこに各種溶剤を付けた綿棒で擦ってみます。
 
溶剤は、
A: TAMIYA エナメル塗料(溶剤)
B: TAMIYA アクリル塗料(溶剤)
C: GSI 水性ホビーカラーうすめ液
D: HOLBEINペトロール
E: HOLBEINペンチング・ソルベント

窓入れ-06
写真だと見難いですがGボンドクリアを横に一列塗って1日乾燥させています。
 

窓入れ-07
これも見難いですね。 綿棒で5種の溶剤を塗って擦った後です。
(A)エナメル溶剤と(D)ペトロールは簡単に溶けました。 簡単に溶けるのでガラス表面に接着剤の成分が残らないように拭き取りは良くしておかなければなりません。 
一方、(B)アクリル溶剤(C)ホビーカラーうすめ液(E)ペンチング・ソルベントは、溶けるというかはぎ取る感じ。表面が少し溶けるのでガラス板との間に隙間が出来てはぎ取ることが出来る、となりました。

アップの写真比較です。

窓入れ-08
(A)エナメル溶剤だと何も残っていません。
 

窓入れ-09
(B)アクリル溶剤は元々右の接着剤が左のようにはぎ取られたようになります。 最後はピンセットで取りました。
 
(A)~(E)のいずれも溶剤が窓ガラスを曇らせるということもなく、この点は安心して使用できそうです。
 
それでは車体の窓ガラスについてしまった接着剤(Gボンドクリア)を取る作業に入ります。

窓入れ-10
これが問題の箇所。 はぎ取るには場所が狭いので今回は(A)エナメル塗料溶剤を使用します。 面相筆にエナメルの溶剤をつけて窓ガラスに塗って綿棒で拭き取ります。
 

窓入れ-11
一回で簡単にとれましたが、念の為2回ほど塗って拭き取った後です。 ほぼ完全に接着剤が取れました。

おーお。 ヤッパリ事前に試して効果を確認してから作業を行うべきだな~と一人納得。
 
これで問題解決!

と言いたいところですが、ということは、窓ガラスをゴム系接着剤で接着した後に、エナメル溶剤やペトロールを使ったウォッシングなんかしたら接着剤が取れちゃう、と言うことじゃない!

混迷は深まるばかり・・・



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