まずターナーのアクリルガッシュ・バーントシュナーを爪楊枝で少量ずつ100均の使い捨てパレットに取って6種類の溶剤を掛け爪楊枝で溶いてみます。
使う溶剤はこちら
↑ 左から順番に
A: 水
B: 消毒用エタノール
C: GSI 水性ホビーカラーうすめ液
D: TAMIYA アクリル塗料溶剤
E: HOLBEINペトロール
F: HOLBEINペンチング・ソルベント
↑ 絵具を付けて直ぐに溶剤を掛けた状態。 (A)水は直ぐに溶け出してます。
↑ 爪楊枝で溶いてみたところ。 (C)と(D)と(F)は水性アクリル溶剤ですので溶け方が似ています。 (B)エタノールは微妙に溶けないこともない程度、(E)ペトロールはまったくダメでした。
↑ 上の状態で3時間ほど放置していたら(A)水以外の溶剤は揮発して塗料が残っています。 因に(E)ペトロールは実験に使ったこのポリスチレン製の「使いすてパレット」自体を溶かしてしまいました。恐ろしい!
↑ 次は一旦塗料を2時間程乾燥機で乾燥させた後に溶剤に溶けるか試します。
↑ 同じく爪楊枝で撹拌したところ。 一旦乾燥した後は(A)水では溶けないようです。 水性アクリル溶剤の(C) (D) (F)はここでも同じような溶け方。 以外だったのは(B)エタノールが案外溶けていること。 そして、(E)ペトロールは全く溶けません。
↑ 時間をおいたらヤッパリ、(E)ペトロールがポリスチレンをドロドロに溶かしてました。 こりゃジオラマとか作る時には気をつけないとえらいことになりそう。
そして実験結果から、ウォッシングする時にはエナメル塗料を拭き取るのはエナメル溶剤かペトロール。 アクリルガッシュを拭き取るのは水性アクリル塗料溶剤が良さそうです。 でも溶いてみた感じではやはりアクリルガッシュには専用の HOLBEINペンチング・ソルベントが相性が良さそうでした。
※2013/6/19追記:水性アクリル溶剤を使う前処理として車体に油性アクリルのクリアを何回も吹きかけて下地を保護しています。