この章の要点
中国美術をより楽しむため、最後の本章ではこれまで詳述できなかった重要な遺跡・建築・庭園を取りあげます。中国の遺跡を代表する万里の長城、古代の水利施設として名高い四川省の都江堰、建築では故宮博物院がある北京市の紫禁城、孔子の住居址を祀廟とした山東省曲阜市の孔廟、庭園では蘇州古典園林を代表する拙政園、清の皇帝の行宮であった河北省承徳市の避暑山荘など、世界遺産に登録されている場所を中心にみていきます。 Movie1・・・万里の長城 Movie2・・・都江堰 Movie3・・・大雁塔 Movie4・・・紫禁城 Movie5・・・拙政園
万里の長城は秦時代に完成しました。戦国時代に四川で建設された都江堰は古代の水利施設として著名です。西安市の大雁塔は玄奘がインドから持ち帰った経典をおさめるために建立されました。北京市の紫禁城は明清時代の皇帝の住居です。江南の古典園林では拙政園、獅子林、滄浪亭、留園が広く知られています。