3章観察から生まれるデザイン  その1 | 65歳の芸大生

65歳の芸大生

定年退職後、新しいことにチャレンジしたいと考えて、今まで縁がなかった芸術について学ぼうと思い、通信制の芸大に入学しました。このブログが日々の学習内容の記録として活用しています。

この章の要点

前章では、ユーザー中心主義におけるデザイン思考のプロセスについて概説しました。本章では、そのプロセスの中でとくに重要な核となる第1段階:「観察・共感・洞察」の役割についてより具体的に、実際のプロジェクトの現場に密着し、観察とはどのような意味をもち、どのようにプロジェクトに寄与しているのかを考えていきます。 

Movie1・・・気づきを共感につなげるためのデザイン(前編) 

Movie2・・・気づきを共感につなげるためのデザイン(後編) 

Movie3・・・社会にメッセージを伝えるためのデザイン

 

観察から生まれるデザインについて、2つの事例をみてきました。コトの指針を考えるために佐々木さんが手がけているプロジェクトはお魚プロジェクトでした。具体的には観察に含まれる手法としてインタビューを実施しています。このプロジェクトで、観察から得られる問題定義とは社会の中での共感形成です。何気なく見過ごされがちな日常をテーマを持って掘り下げ、丁寧に観察していくことが多くの気づきにつながっています。モノのデザインのみならず、コトのデザインに対しても、観察から生まれるデザインの有用性を確認することができました。