13章浙派・呉派から多様化の時代へ-明・清時代 | 65歳の芸大生

65歳の芸大生

定年退職後、新しいことにチャレンジしたいと考えて、今まで縁がなかった芸術について学ぼうと思い、京都芸術大学通信教育部芸術教養学科に編入学しました。このブログが日々の学習内容の記録として活用しています。

この章の要点

明・清時代は、画家が個性を競いあい、絵画が多様化していった時代です。明代前半は職業画家の「浙派」が、後半は文人画家の「呉派」が画壇の中心でした。明末清初になると、江南の都市を拠点とした画派が出現し、各地で都市画壇が形成されていきます。清代中期、宮廷では西洋人の画家が活躍し、繁栄を誇る揚州では独創的な絵画が支持されました。本章では、15世紀から19世紀までの絵画の動向についてみていきます。 Movie1・・・浙派 Movie2・・・呉派 Movie3・・・江南の都市画壇 Movie4・・・八大山人と石濤 Movie5・・・清代中期の宮廷絵画と揚州画壇

 

明代前期は職業画家の浙派が優勢でしたが、後期になると呉派と呼ばれる文人画家が活躍します。そして明末から清初にかけて江南の都市に個性的な画派が形成され、さらに清代中期には揚州を拠点とする揚州八怪による独創的な絵画が人気を博しました。またアヘン戦争以降、経済の中心が上海に移ると、海上派と呼ばれる画家によって、明るく平明な絵画が生み出されました。