15章イタリア・ルネサンス美術の展開-フィレンツェの黄金時代からローマの盛期ルネサンスへ | 65歳の芸大生

65歳の芸大生

定年退職後、新しいことにチャレンジしたいと考えて、今まで縁がなかった芸術について学ぼうと思い、通信制の芸大に入学しました。このブログが日々の学習内容の記録として活用しています。

この章の要点

自由な共和政を謳歌したフィレンツェに花開いたルネサンス美術は、15世紀後半、ロレンツォ・イル・マニフィコの時代に絶頂を迎えます。しかし世紀末には、芸術の中心は教皇庁を中心とするローマに移りました。その地で、レオナルド、ミケランジェロ、ラファエッロという三大巨匠の活躍により古典主義を極めた美術が展開します。本章では、盛期ルネサンスへと至る美術の流れを見ていきましょう。 

Movie1・・・フィレンツェの黄金時代 -メディチ家の学芸庇護と異教古代- 

Movie2・・・盛期ルネサンス美術の先駆 -レオナルドの心理表現- 

Movie3・・・人間と自然の融和へ -レオナルドの芸術精神- 

Movie4・・・盛期ルネサンスの成熟 -ラファエッロの優美な理想主義- 

Movie5・・・ルネサンス建築の理想的典型 -古代建築の蘇生者ブラマンテ-

 

15世紀後半のフィレンツェでは、ロレンツォの時代に黄金時代を迎え、異教主義的な芸術が花咲きました。しかし世紀末にはサヴォナローラによる虚飾の焼却により厳格な風潮が漂い、しだいに芸術の中心はローマに移りました。教皇庁を中心にカトリック世界の中心として都市整備が推進され、盛期ルネサンスの栄華がもたらされました。レオナルドは空気遠近法や「スフマート技法」により生生流転する世界を描き、ラファエッロは優雅な古典的調和をもたらしました。