ある人工内耳装用児の
お母さんが
今思うことを寄せてくださいましたキラキラ

あくまで個人の体験によるものです。
こんな考えももあるんだと
見ていただけたら幸いです。
 

 

 

***

もいもいに来てくださるお母さんから連絡をいただきました。

前回はこちら
 


 

手話サークルについて
 

 

手話サークルは、不定期には行っていましたが、

家庭の都合などで足が遠のくシーズンがあったんです。

 

でも、やはり通い出すと

みなさん「待ってたよ〜✨と温かく迎えてくれるので、

今年こそは手話の講座や検定試験もチャレンジしたいと思っています。


 

 

 

こどもも大きくなってきたこともありますが、

コロナでサークルも時間短縮で開催しているので、

学習時間がちょうどいいんです。


 

人工内耳をする前と、

してから暫くは

やはりサークルに行きにくく感じることもありました。



しかし、

「人工内耳をしても手話は大事」ということを

伝え続けてくれたSTの先生や、

手話サークルのろう者の方、

そして(今は退職されたり異動でいない先生方)学校の先生のおかげで、

手話を第一言語として育てようと思えるようになり

今のこどもがあります。

 

 

多分、あのまま

 

手話は要らない

 

なんて思って療育していたら、

今こどもと話すこともできずにいたと思います。

 



 

医療関係者に伝えたいこと
 

 

昔から

手話はサブ的な要素で、

人工内耳したら要らない!

みたいな方は居ましたけど、

今は人工内耳の低年齢化と

コロナ禍の影響で

人工内耳のデメリットの情報を知らないままだったり、

人工内耳をしている家族と交流する機会もないまま

手術に踏みきるご家族が多いように感じます。

 

 

きちんとした療育先の確保はもちろんのこと、

人工内耳をしたことでかかる維持費についてなど、

病院側もあまり知らないので

大丈夫ですよ〜と勧めるのでしょうけど、

 

人工内耳の選択って子供が小さい時にするので

その後装用児が大きくなってから

親子の間に溝ができてしまう…

なんてケースもあるようですから。

 

早期発見→早期に補聴器の装着まではいいと思うのですが、

その後の人工内耳装用には

もう少し慎重に進めないといけないよな

と思うところもあります。

 

人工内耳だから手話は要らないと考える親御さんも見かけますが、

やはり人工内耳や補聴器が

全ての音を健聴のように届けてくれるわけではないですからね…。

 

100%見て分かる手話という言語が、

やはり娘の第一言語なんだなと思いますし、

このところ手話サークルで

ろう者の方から「この子(私の子)はろう者だね」

と言われることに対して、

人工内耳をしていてもそうやって受け入れてもらえるのが嬉しいです。

 

今年は私も手話講座に参加しようと考えているので、

手話力を上げて

子どもともっと深い話ができるように

頑張りたいと思います。

 

 

人工内耳もどんどん低年齢化が進んでおり、

両耳手術や音入れも入院中に行えるなど進化していますが、

 

人工内耳をしたから聞いて話せる

 

という認識だと

 

絶対その後こんなはずじゃなかった…となると思うので、

 

人工内耳をしている側ではありますが、

人工内耳への期待が大きすぎて

その後の療育でお子さんが無言語のまま二次障害

とかにならないといいなと思ったりもします。

 

 

聞いて話すというのを目標にしていても、

やはり手話で言葉を覚えていかないと

物の名前もやりとりの内容の理解も遅れていきますからね。

 

人工内耳は高価なものですし、

場面によって外す選択を迫られるのであれば

尚更手話は重要だと気づいてもらえたらいいなと思います。


 

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いかがでしたか?
次回は来週3月24日(金)に掲載します。

お楽しみに!

 

 

 

 

 

これまでの連載は

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たくさん読めます。

もいもいに関わってくださった

お母さんがた、難聴の女子大生、社会人の

「その時の思いを書いてくださった」記録です。
 

ぜひお読みください鉛筆

 

参考までに…


●こどもが就学するまで~

 

 

 

 


●補聴器を付けた赤ちゃんを抱っこして~

 

 

 

 

 

 

 

 

●ほかいろいろ…