スーパー少女メグも、もう、小学校6年生になった。見事にパパの血筋をひいたメグはDカップの小学生だ。背も伸びてクラスでも頭1つ出ている。勉強もクラスでいつもトップ。学校で一番足も速く、どんな男の子よりも力持ち(彼女の場合、怪力かな?)でママに似て美少女でもあった。もっとも、スーパー少女だから、あたりまえで普段は全力の1/100でもである。身体が大きいので、だれよりも力持ちで、足が速くても怪しまれることは、なかった。
そんな、なにをやっても学校で一番のメグは、クラスでも人気者で、男の子にとっては憧れの女の子であった。当然、ニックネームは「6組のスーパーガール」である。しかし、メグがほんとうにスーパーガールであることは、クラスの、いや学校でも知る子はいなかった。
メグのスーパーガールぶりは学校中でも噂になっていた。まだ、小学校1年生の子供にとって、誰よりも速く走り、どんな重いものも持って歩くメグは、まさに別次元のスーパーガールに見えたのだった。ある日の学校の帰りである。メグの小学校の1年生の男の子がメグの姿を見ると、メグに話し掛けた。
「おねえちゃん、スーパーガールなんでしょ?スーパーガールならなんでもできるよね
」「ぼく、どうしたの?急に」
「おねえちゃん、あの車の下にサッカーボールが入っちゃったんだ。おねえちゃん、車を持ち上げて取ってよ」
「うーん、しょうがないな。こんどだけよ
」そういいながら、メグは道路に駐車してあった、軽トラックを持ち上げた。
「さあ、ボール取っていいよ。おねえちゃんがトラックを持ってるから」
「うん、おねえちゃんて、ほんとうにスーパーガールなんだね。ありがとう」
子供は、ボールを取ると、そういってメグにお礼をいった。その、目はまるでメグの身体のどこにあんな怪力が隠れているのだろう。という、不思議なものを見る目であった。
ある日、家族で買い物に行った日のことである。スーパーで買い物を終え、パパが、車のキーを捜していた。
「あ、車のキーがない!」
メグが「パパ、キーをさしたまま、ロックしちゃったでしょ!」
そこは、大きなスーパーの駐車場、50m先の車を指差していた。メグは遠くの小さな物も見えるほど視力も発達していた。
「しょうがないわね。無理やりドアを開けてもいいけど、修理しなきゃならないでしょ。ママが、パパを連れて行くから、メグは車をお願いネ
」ママは、パパと山ほどの荷物を抱え、メグにウィンクした。
「ママ、先に行ってて」
そういうと、メグはパパの愛車ローレルを持ち上げて空へ飛んでいった。男の人と大きな荷物を抱えて大空へ飛んでいった美女。そしてローレルを持ち上げ空を飛んでいった美少女。続けざまに見る信じられない光景に、周りにいた人たちは、目を丸くしていた。
ある夏の夜。メグの家の近くの公園で盆踊りがあった。クラスの仲のいい友達と家に帰る途中、メグはいやな予感がしていた。
「きょうは、わたしがみんなを送ってあげるね
」メグはみんなに言った。
「スーパーガールのメグがいっしょなら、痴漢にあってもだいじょうぶだね」
いちばん、仲のいい智絵美が言った。
「さっきから、後ろにヘンなおじさん、いない?」
「えー、誰もいないよ。だいじょうぶ、気のせい、気のせい。」
メグは言った。
一番仲のいい、智絵美の家は最近引越しをして、学区外であった。卒業まであと1年だし、小学生が歩いても行けない距離ではなかった。しかし、盆踊りのあった公園からは大人が歩いても30分以上はかかる距離である。みんなを送り、メグと智絵美だけになった。
「智絵美、遅くなっちゃたね。急ごうか。あたしがおんぶしてあげる。」
「メグ、どうするの?」
「いいから、いいから。」
「メグの背中って、わたしのパパより大きい!」
「さあ、走るわよ
」メグは智絵美をおんぶすると、ダッシュしたのだ。大通りに出てさらにスピードアップした。歩道を全力疾走する少女がスポーツカーを追い越して行く。信号なんか止まっていられない。ジャンプ!
「うわぁー、メグってすごい!車よりも速いわ」
ものの、2分もしないうちに、智絵美の家についた。
「智絵美、いまのことは、絶対に2人だけのナイショよ!」
「ありがと、スーパーメグちゃん!じゃあねー」
智絵美を送ったメグ。じつは、メグたちの後ろをつけていた変質者は、一番、身体の発育のいいメグに目をつけていたのだ。突然、超スピードで走りだしたメグに変態は自分のスポーツカーで追いかけてきたのであった。ある意味、わからないわけでもないが、運の悪い変態である。よりによって、スーパー少女メグに手をだそうなんて…
「お嬢ちゃん、どこまで帰るの?」
「北中川3丁目」
「ひとりじゃ、危ないからお兄ちゃんが送ってあげようか?」
「だいじょうぶ、一人でも平気よ」
変態は車を降りて、メグの行き場所をなくした。
「ほんとかな?知らない人に、こんなことされちゃうぞ!」
変態は、メグの胸に手を出した。
「お嬢ちゃんのオッパイ、ずいぶんコチコチだねぇ」
メグは初めてあう痴漢にいつのまにか全身に力を入れていたのだ。
「おじさん、なにするの?エッチ!」
メグはそう言いながら、変態の手を握り返した。その瞬間、メグの右腕が大蛇のように太くなっていた。
「痛てぇ~!」
変態はあまりの激痛にしゃがみこんだ。変態の手の骨が粉々に砕けていた。さすが、スーパー少女の握力である。
ゴロン!メグは変態の車をひっくり返したのだ。
「だから、一人でも平気って言ったでしょ!この変態ジジイ!」
そう言いながらメグは変態をにらみ返した。
「さ、パパとママが心配してるから、帰ろう!」
ビュッ!メグは後ろを振り向きマンションに向かって飛んで行った。
自分の力を自覚してきたメグ。ときどき、その力を試す。そのときは、幼なじみで一番仲のいい、智絵美がつきあうのだった。智絵美は、メグの秘密を知る唯一のクラスメイトである。
「智絵美、きょうは近道して帰ろう!」
「メグ、近道って、どうするの?富士見大橋を渡らないと、帰れないじゃん!」
富士見大橋がかかる、新富士見川は15両の電車よりも川幅があるので、約、400mぐらいだろうか。
「いいから、いいから!つきあってよ」
「ま、いいか。この前は走って3分で送ってくれたし、つきあうわ。で、どこいくの?橋は反対じゃない?」
メグは、智絵美を土手につれていった。
「そうだ、いいもの見せてあげる。」
メグはそう言いながら、足元に転がっていた石を拾った。グググッ!パシッ!メグが石を握り、粉々にしたのだ。
「メグってだんだん、すごくなってない?さすが6年6組のスーパーガール!」
「このぐらい、簡単よ!」
メグは、袖をまくり力こぶを作って見せた。
「うわー、すごい!ポパイみたい」
「智絵美!あそこに見えるのな~に?」
メグは白い屋根の家を指さした。
「あそこ、あたしの家じゃん!」
「そ、大当たり~!」
「ってことは、メグ!あんた、まさか?」
「そうよ、そのまさかよ。さあ、またおぶってあげるね。しっかりつかまっていないと、川にドボン!よ」
メグは、智絵美をおんぶして、深く、深呼吸をした。軽くしゃがんで、大地を蹴った。ビュン!メグがジャンプした場所には彼女の足跡がコンクリートにクッキリと付いていた。あっというまに川を飛び越え、智絵美の家の庭に着地!跳馬なら10,000の満点である。
「メグって、ほんとうにすごいんだね」
「うん、このぐらいの距離なら、ジャンプ力を調節して思った場所に着地できるわ。少し助走をつければ、隣り町の駅前までだってジャンプできるわ。きっと」
「メグ、あがっていく?」
「いいわ、ママとこれから買い物に行くの。じゃあね。!」
ビュン!メグは、家の方に向って、飛んでいき、あっというまに見えなくなった。
「メグって、空も飛ぶんだ…」
智絵美は、親友のやることなすことに、あきれるばかりだった。
ストン!空を飛ぶスーパー少女メグは、家の玄関の前へ着地!
「たっだいまー!」
「メグ、米子のおばあちゃんから、メールきてるわよ!見て。」
キッチンにいたママは、そういいながら、おやつを出した。いつもは、こんなやさしいメグのママもイザとなれば、メグ以上のスーパーパワーを発揮するスーパーウーマンだ。メグは、おやつをほおばりながら、メールを開いた。
…メグちゃん、信子、幸次郎さん、元気?
この前は、写真のファイルありがとう。りっぱな、かわいいスーパーガールの誕生ですね。おめでとう。
メグちゃん、ママからもらった、この能力は先祖から選ばれし者だけに伝承されるものです。普通の人にはできない、その能力で学校のお友達や、パパを守ってください。
幸次郎さんにお願いがあります。
これから、事件が起き、メグや信子が現場に行かなければならないことがあります。そのときには、組織とのパイプ役をお願いします。
では、みなさんお元気で…
「ねえママ、組織ってなあに?」
「いまは、知らなくていいわ。パパの言うことをよく聞くのよ」
なんか、納得のいかないメグであった。
つづく。
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