あの、悪夢の暴漢侵入事件から数ヵ月後のある日、ハジメにメールがきた。AK-3からだ。
「また、AK-3さん、小説を書いたのかな?
」宮島は、胸をワクワクさせてメールを開いた。残念ながら小説ではなかったが、ハジメにとっては、うれしい誤算だった。
…こんにちは、ごぶさたしています。AK-3です。
来月、メグさん&伊藤先生の3人で九州に遊びに行くことになりました。
都合のよい日にちを教えてください。
あ、そうそう、彼女たちは幼稚園が終わったあと、追っ掛けで来るので、予告通り「空をビュッとひとッ飛び」だそうです。
なにか目標があれば教えてください。(彼女たちは、住所よりそのほうがわかりやすいそうです。)
では。…
数日後、ハジメとAK-3は再会した。
「あ、宮島さん、ごぶさたです。チャットだと毎日ですけどね。」
「いやあ、ほんと久々ですね。で、彼女たちはいつごろ到着?」
「さっき、仕事が終わったって電話がきたからもうすぐでしょ。もう、そのへんにいるかも」
「あ、あそこ。なんか2つ物体が飛んでる。すごい速さだ。こっちに向ってくるぞ! あ、メグさんだ!ってことは、もう一人が伊藤先生?」
AK-3とハジメを見つけた2人のスーパーウーマン。こっちに向って空から降りてきた。
「あ~、ハジメさん、ひさしぶり~!」
「メグさん。かっこいい! ^^; っていうことは…」
「紹介するわ。彼女が伊藤先生よ。いまはジュンコって呼んでるの。」
「スーパーメグさんに、スーパージュンコさんですね。よろしく。しかし、2人とも、そのコスチューム、決まってますね
」「…うわぁ、AK-3さんの言う通り、ジュンコさんてムチムチのフトモモだぁ」
ハジメは、頭のなかで、つぶやいた。
2人のスーパー保母さんは、某アニメの主人公、綾○レイのプラグスーツの色違いのようなボディースーツを着ていた。宮島はジュンコ先生のボリュームあるボディーラインにKOされそうだった。
「今日は、宮島さんにいい物見せてあげる
」メグはそういいながら、ジュンコにウィンクをした。
「いいものって、なんですか?」
ハジメは、目を白黒させて、メグに聞いた。
「2人のパフォーマンスショーよ。どこか、人目につかない工事現場や廃材置き場、ないかしら
」「あの山の越えたところに、廃材置き場がありますけど。車でも、30分以上かかるかも…」
「いいわ、私たちが連れて行ってあげる。それなら、アッというまでしょ!」
メグがそういうと同時にジュンコが宮島の腰に手をまわし、耳元でつぶやいた。
「宮島さん、しっかり、つかまっていてね
」「このムチムチボディーのなかには、鋼鉄の鎧が…」
ジュンコは、ハジメを抱きかかえた。ジュンコの身体のやわらかい感触に、宮島は失神しそうである。
「宮島さん、しっかりしてくださいよ。あなたがナビゲーターなんですよ」
AK-3はそう言ったものの、メグの大きな身体に抱かれ、気が動転しそうだった。
「メグさんの身体、大きいけどやわらかい。おねえさまー!」
しかし、そんな至極の時間もほんの一瞬。彼女たちは東京から、ここ、九州まで数分で飛んできたのだ。こんな移動、数秒である。
「さあ、メグ&ジュンコ航空、着陸で~す!」
さあ、スーパー保母さんのショーの始まりです。
メグが鉄くずから、鉄棒を拾ってきた。太さは10cmぐらいか。
メグがジュンコに向かってパイプを振りかざした。
その鉄棒を片手で受けるジュンコ。が、鉄棒にはジュンコの手で握られた跡が…
その鉄棒をねじ曲げ、輪を作ってみせた。輪になったパイプをフリスビーのようにメグへ投げた。
メグはそれを受け取ると、さらにグニャグニャに曲げ、最後は鉄の球にしてしまった。砲丸投げの砲丸のようだ。
「宮島さん、これ持ってみて。」
「うわっ、こんな重いもの持てない!」
ジュンコが手を添えると、ゴムボールのように軽くなった。
「こんな体験…。メグさんにバスを持ち上げるの手伝ってもらって以来だなぁ…
」「ちょっと、待ってね
」メグがそう言うと、2人のスーパーウーマンはクルッと身体を回転させた。ワンダーウーマンの変身シーンのように。と、同時に彼女たちを閃光が包む。
彼女たちは、いつのまにかスーツ姿に。
「宮島さんのリクエストに答えてくれたんですよ。彼女たち」
AK-3は、あらかじめ彼女たちにリクエストしておいたのだった。
メグは、脚線美を強調した、超ミニのスーツ姿。
ジュンコは、パンツスーツである。しかし、ヒップからフトモモのボリュームでスパッツをはいてるようだ。バーンと張り出した胸元。筋肉の胸なので、たれてはいない。胸のボタンがはじけそうだ。
「メグさん、あそこの観光バス貸して!」
メグはビュッとジャンプして観光バスのの場所へ。…といっても、このバス、もう数年もここに置き去りにされている廃バスである。メグは車体の裾に手をかけると、バスが持ち上がっていく。そして、バスはメグの頭上に掲げられていた。
「ジュンコ、パス!」
廃バスが宙に舞う。
「もらったぁー!」
ジュンコはそう叫びながら、バスの落下地点へダッシュ!
「ガシッ!」
ジュンコのジャンピングキャッチである。バスをキャッチして、地上に着地した瞬間、ジュンコのボリュームのある胸元がプルン!と、揺れた。
ドスン!
ジュンコがバスを地面に下ろすと、こんどはメグがバスに駈けよった。まるで、テレポートしたような、驚異的スピード。
「いままで、見たことのない、速さだ!」
AK-3がつぶやく。
メグがバスの後ろに手をかけ、片手で軽々と持ち上げた。浮いた後輪のナットを指でつまむジュンコ。
ボロッ!数年間、雨ざらしになったナットは錆付き、ボルトごと折れてしまった。
「ナット、外すの面倒だから、引っ張っちゃえ!」
バキッ!ゴロン!ドスン!
2人はバスのボディーを引き剥がし、骨だけにしてしまった。
こんどは、山になった鉄くずを握り締め、とうとうバスは鉄の塊になってしまった。
「こんなもの、発見されたら、街じゅうはえらい騒ぎになるわね。ジュンコ、いくわよ!せえーの!」
2人が空に放り投げた、廃バス、いや鉄の塊は山の遥かかなたへと消えていった。
「あの、鉄の塊、どこまで飛んだんだろう?」
ハジメがつぶやくとジュンコが答えた。
「大気圏の外まで行ったから、燃え尽きて無くなるわよ」
そうやって、2人の美女の廃バス解体ショーは終わった。
あたりは、薄暗くなっていた。
「あ、もうこんな時間。AK-3さん電車、間に合わないよ。」
メグは言った。AK-3のもう一つの趣味は、鉄道の乗り歩きだ。
「もう、いいよ。2人でホテルまでつれていって。こんどは、ジュンコ航空にしようかな。北京、ロサンゼルス経由で。」
スーパーウーマンの2人は、いつのまにか上着を脱ぎ、Tシャツに。メグの大きな上半身。ジュンコの豊かな胸元。彼女たちの身体の特徴が強調されているようだ。
メグは、少しやきもちをやきながら
「所要時間は、30分ですね。宮島さんは、自宅までいかがですか?もちろん、北京、ロス経由で!ご案内はメグ航空がいたします」
宮島は、そのことばを聞いた瞬間、メグに抱きついた。
「メグさんの身体って大きくて、たくましくって、でも、やわらかーい!」
「さあ、行くわよ!」
メグの声で、メグ&ジュンコ航空の離陸!
アフリカ大陸で、ゾウを片手で持ち上げるメグ。チーターよりも速く走り、ライオンを一発でKOするジュンコ!
AK-3、ハジメ2人はあまりの迫力に気を失っていた。
…ジリリリリリ!!
目覚ましを手探りで止めた、AK-3。
「なんだ、夢か。しかし、ジュンコちゃんの胸、やわらかかったなぁ…
」おしまい!
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