息を止める事で起こること❷ | akiのAYOGスタイル

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ハワイ州マウイ島のヨガアカデミーにて、全米ヨガアライアンスRYT200を取得。帰国後、東京から千葉県九十九里に拠点を移し、現在の師匠・佐藤ベジと共にNYダーマヨガセンターへ。その後もNYに修行に行きつつ、BORN TO YOG TTを卒業。現在は千葉や東京を中心に活動しています。

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ほぼ毎回見られるユキオ先生のチラリズム。


前の記事の続きです。


ヨガに慣れず、

まだ呼吸を意識することに慣れず、

初めはどうしても止まるか、

早く浅くなってしまうのが呼吸です。


そんな前回の話は、

「呼吸の数とマインドは連動している!」


というものでした。


深く長い呼吸に慣れてくれば、

自ずとマインドも穏やかになる…。


マインドとは頭に浮かんでは消える思考。
ちなみにハートは感情。


私も今だに緊張する場面では、

ふと自分の呼吸の浅さに気がついて。

まだまだこんなものかと苦笑しながらも、

そんな自分が嫌いになれません。


✳︎


「呼吸を止めないでね」と、

普段 私達インストラクターはガイドします


しかし更にヨガの練習を深めていくと、

今度はクンバカという意識的に息を止める

という呼吸法を学んだりします。


この呼吸の矛盾に疑問をもって、

ユキオ先生に質問を投げたという所で、

前回の話は終わりました。


そんなユキオ先生の講義のまとめと、

メールでのやりとり(回答)を、

一部抜粋・加筆してこちらに載せます。



呼吸を語る上で大切な事が2つあります。

ひとつめは、

血液酸素の供給能力に注目することです。


呼吸を止めたり、

高地トレーニングをしたりすると、

脾臓が活性化して赤血球を増産し、

血液の酸素運搬能を高めることが

科学的に証明されています。


つまり、

呼吸数を減らすことは、

赤血球を増やして、

血液の酸素運搬能力の向上に良い影響がある

ということです。


赤血球の数が増えることで、

身体に取り込める酸素の量、

最大酸素摂取量が高くなることにより、

少ない呼吸でも耐えられる身体になります。



ふたつめは酸素と二酸化炭素の関係です。


酸素は身体を酸性状態にします。

それが多すぎると活性酸素が増え、

身体にダメージを与え、

さらにストレス状態にします。


ですから過呼吸のように、

呼吸の数が増えると、

身体は酸化してストレス状態になります。


二酸化炭素は、

身体をアルカリ性に保つ働きがあり、

ストレスを改善させる働きがあるのです。


つまり精神を安定させて、

身体を良い状態にするには、

血液はある程度、

二酸化炭素の濃度が高い方が良いのです。

 

特に呼吸の数と深さは、

マインドの安定とアンチエイジングに

大きな影響を及ぼします。


初心者は偶発的に息を止めてしまいますが、

上級者は意図的に呼吸を止めることで、

瞑想し易い身体に作り変えている

と考えたほうが良いと思います。



つまりこの回答から、

上級者は瞑想に備えて、

少ない呼吸でも耐えられる身体になっており

アルカリ性に傾けストレス耐性をつけている


ということが分かります。

初心者は息を止めても、

まだその効果が薄いのですね。


ただ アサナ(ポーズ)中は、

誰もがゆっくり深く長く。

息を止めずに練習して下さい。



またクンバカで、

横隔膜を鍛え 肛門を締めることで、

腹圧も高まり腸に刺激が入ります。

そんな腸からは、

幸せを感じるセロトニンが出ます。


第2の脳と言われている腸からは、

セロトニンの8割が出るそうです。

ということは、

前屈にも同じ効果が期待できますね。



私は初心者と上級者の止息の差は、

そこにエゴがあるかないか。

みたいな回答をしていたので、

何と言うかお恥ずかしい限りです(笑)


✳︎


早く浅い呼吸から、

ゆったりとした深い呼吸に慣れ、


プラーナヤーマで呼吸を実感し、

身体をつくり、

瞑想状態に入りやすい身体をつくる。

プラーナヤーマは指導者のもと行って下さい。



呼吸は今の自分を知る、

良いモノサシになってくれます。


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では。


思わず息を止めて、

無心で針に糸を通している私は?


集中は頭が疲れそうですが、

「マインドは穏やかになり、

脳はとてもリラックスしている。」

そんな状態です。


その一瞬にいるということは、

きっと針穴瞑想状態なんでしょうね(笑)



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