早起きがしたい…(汗) | 本橋ユウコの部屋

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※画像は内容と関係ありません(去年のイベント用のチラシ。。)


とうとう明朝ですね。
大型連休・ドラマ「ハゲタカ」地上波全話再放送!(もうまるごとコピペして載せちゃうから~)
↓↓↓


[2009.04.03]
2009年大型連休 総合テレビで再放送決定!!

企業買収をめぐる男たちの野望、挫折、葛藤……。
混迷と不安の現代日本を舞台に、企業の”再生”と
働く人々の心の”再生”を描いた、感動のドラマ「ハゲタカ」が帰ってきます!

5月4日(月)午前9時00分~ 第1回「日本を買い叩け!」

10時05分~ 第2回「ゴールデン・パラシュート」

5月5日(火)午前9時00分~ 第3回「終わりなき入札」

10時05分~ 第4回「激震!株主総会」

5月6日(水)午前9時00分~ 第5回「ホワイトナイト」

10時05分~ 最終回「新しきバイアウト」



…いやぁ、ひっさびさに懐かしのサイトへ行ってみたら、何??
ノベライズ版とか出るの?!(しかも主○と生活社って、一体どういう。。笑)
そしてK.O氏のメッセージも…ああぁ…自分がまた世捨て人になってる間にまぁ色々…(ガクゥ)。

き、気になる方いらっしゃったらそちらも覗いてみてね☆



こっちはNHK内「ハゲタカ」サイト

http://www.nhk.or.jp/hagetaka/






…でもさ、何でだろう?
これらの「ハゲタカ」最新情報を伝えてくれるめでたいニュースを目にして、自分、また不覚にもじわっと泣けてしまうとかってのは?

それも、寂しいような気もするし、悲しいような気もする。




自分が「彼ら」からこんなにも遠く離れた所へ来てしまっているという事実を突きつけられるから。




ノベライズ本、正直に言って、今は、自分がちゃんと買うかどうかわからない。
(別に上下巻の一冊千円が高いからとかではない。。汗)

何故だろう、これが欲しかったんじゃないという気がしてならないのだ。
※っていうか今でも、何でH氏の脚本原稿丸まま収録本じゃ駄目だったのかな?皆でさんざん要望してたのに…

こんなことじゃダメじゃん。。と思いつつ、本当に泣けてきた。
本当は両手をあげて喜ばなければいけないはずなのに。
自分自身がずっと「こうなればいいのに!」と願い続けてきたことが全て目の前で叶っているのに…。



私は、本当に”あの作品”を愛していたなどと口にして良いのだろうか?
結局は、独りよがりに解釈して、自分で都合の良いように読み変えてしまっていた、だけなのか?

本当は「ハゲタカ」でなくても良かった…のかな…?






明日なんとか早起きしたい。
そしてもう一度、リアルタイムのTV画面でドラマ「ハゲタカ」第一話を、観たい。


自分が初放映時のあの時と同じ感動に釘付けになって、魂を揺さぶられるものかどうか、確かめたい。



もう一度、あの時の”あの鷲津”に、現在のこの自分が、会えるものならば。


二次漫画を描き始めてからも色んなことが起こりすぎて、けっこう心が迷っている?のかもと思う。
力不足で分冊してしまったけど、どうせ作り直すんならぜんぶ一冊にまとめた方が良くないか?とか。
(そしたら前回印刷分は全て廃棄物(爆)だけどまぁ自業自得だから…とか☆)



「今の自分より別の何かにならないと出来ないことがあるから」と考えて時間を掛けている間に、肝心の自分自身が徐々に変質して行ってしまうというのは、割とよくあることではないか?
※まさにアメリカから帰国した鷲津的な?


もっと上手くならなきゃ描けないシーンがあるから…と、そう強く思っていたんだけど。

本当に自分には、このままあの話を最後まで描き切ることが出来るんだろうか?
もちろん描きたいし、絶対に描けると信じてここまで来た訳だけど。


そのことに、意味はあるのだろうか…。



今の自分に「ドラマ・ハゲタカ」を愛してると言う資格がないのだとしたら。







…そういえば、むしろついさっきまで今日はこっちを紹介しようかなとか思ってたんだよね。。

ETV特集
第270回 5月3日(日)
いま憲法25条“生存権”を考える ~対論 内橋克人 湯浅誠~

http://www.nhk.or.jp/etv21c/backnum/index.html




我々がいま、本当に考えなければいけないことって、何だろう?




そして私は、どうしてあんなにも「ハゲタカ」の物語と、鷲津の存在に執着していたんだったかな…。











※※4日、朝九時からの「ハゲタカ」再放送、観れた。

いろんなことをいっぺんに思い出した。また涙が出た。
鷲津の眼鏡の奥の暗い眼に、オヤジさんの笑い声に、そしてあの歌に…。



やっぱり自分にとってのはじまりは、このテレビドラマ版であり、これが全てなんだ。



それでいいんだ。



…心から、そう思えた。
だからやっぱり、私は自分にとっての「ハゲタカ」の物語をちゃんと描きあげよう、と。

このところ急激に映画関連?でか、「ハゲタカ」ワードで飛んでくる検索数が増えていて、それで少しナーバスになっていたのかも知れない。一体どんな変な風に見られてるんだろう??とかって(汗)。


でも、私の出発点はそこでは無いのだから。

いつだって、何年経とうと、誰に何を言われようとも、私の「ハゲタカ」はあのTVドラマ版に出会った時から始まっていて、必然的にそこへ帰っていくべきものなんだ。
それ以外には無いんだ。


恐らくだけど、かつて日本のバブル崩壊後に「ハゲタカ」の物語を、膨大な取材を通して原作者氏に書かせた何か。NHKの人達に悲壮なまでの執念でドラマ版を制作させた何か。海外で、それまでの日本の状況を見も知らぬ人々相手に、あの作品を数々の大きな賞に選ばせた何か。そしてこの私を、今でも何かしら表現することに駆り立てようとしている、この何か…というのはきっと全て共通するものなんだろう。




それは「我々がまさにその中に身を置いている、ある大きなうねり」への問い、ではなかったか?




大体こんなようなことを、今日の「ハゲタカ」二話放送のすぐ後に狙ったように流された

ジャック・アタリ 緊急インタビュー「第1回 危機の核心とは何か」

というこの上なく大真面目な特別番組を「ハゲタカ」とほぼ同じテンションで観つつ、ふと考えた。
映画化とかに浮かれているであろうファンへ、合わせてこれを用意してくれたNHK側の配慮に敬服した。
…ていうか、こう言って良ければ、見直した。。(大汗)


現在の金融危機を含めた全ての危機は「ベルリンの壁」崩壊の時から始まっているのだという。

ヨーロッパ人らしく時間軸のスパンの極めて長い、視野の広い、深い洞察に満ちたインタビューだった。
サイトが用意されてないっぽいので紹介できないのが惜しいけど、明日も絶対録画しよう…。





まだまだ描き手としての自分の力も知識も充分じゃないかもしれない。
二次本を何冊作ったところで結局は、言おうとしてることの何十分の一も言えないだろう。

それでも、とりあえず今は、まだ観てもいない映画化作品のことを気に病むのはよそうと思った。



私は、私にしか描けないものを描く。この自分が語るべきことがあるならそれを言う。


他に道なんてものは無いのだ。





ずっと以前の、あの日から、雨に濡れて泣いていた鷲津の眼に誓ったことを果たそう。





誰にも答えを貰えずに泣いていた、「心」への約束を果たそう。