鉛と活字鉛を溶かして精製 硬質鉛生産 | もげんぞという素人の釣り道具自作メモ帳

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ちなみに釣りは下手

メモ代わりの画像 打刻するのめんどくさくなった
鉛と活字鉛全部で8〜900個あるので打刻なんてやってらんねー



ジグやオモリを作る鉛は釣具屋等で買うとkg単価800円くらいする
それだと単価が高いので会社と取引のあるスクラップ屋さんが持ってる鉛スクラップの鉛菅や釣りオモリを売ってもらえたのでkg単価216円で100kg入手出来た

泥やカス等の付着物が不純物として付いてるので一旦粗で溶かす
溶けた鉛より軽い不純物は表面に浮くので浮遊物を除去しつつ、ヤカンの口の様な細い湯口から鉛流す事で綺麗な鉛だけを型に流し込んで1回目の粗精製終わり

次に粗精製した中にも多少ゴミが混じってるので鉄スクラップから作った鉄鍋の中で溶かして、
それを細い湯口を曲げて作ったステンレスのオタマで掬ってゆっくりたこ焼きの型に流し込む事で不純物はオタマの中に残るので綺麗で使いやすい形と重さのインゴット?が出来る

一斗缶8部目くらい入って100kgもあるので持てない
このたこ焼き型インゴット一個あたり180〜220gくらいあるし、半円なのでジグやオモリの耐熱シリコン型に流し込む時オタマの上に鉛と活字鉛2個入れて溶かせるので使いやすい
この鉛インゴットに鉛という意味でNの打刻したら時間経って忘れた頃でもN鉛かK活字鉛かH硬質鉛(鉛1と活字鉛1で混ぜた奴)かがわかる
ちなみに鉛100kgを2回溶かすのに3時間半かかった
鉛と活字鉛は色が違うので打刻しなくてもわかるんだけど、配合した硬質鉛作るとどっちだったか分かんなくなるのでめんどくさいが打刻してる


鉛の精製終わったら活字鉛95kgを粗精製したままの奴があるのでそれもインゴットにしないと
活字鉛は送料含めて35640円だったのでkg単価376円


作業風景 作業中は鉛蒸気吸わない様に野外で、扇風機か送風機で鉛蒸気を吸引しない方向に排気しながら防塵マスク着用して作業してます
鉛蒸気を吸うと中毒になるので鉛中毒ググって危険性調べた上でやるべし
①125角パイプ鉄鍋に原料入れてハイアセ+酸素で溶解
②酸化物や不純物が比重の関係で浮かぶので穴開きオタマでゴミを掬い横のカス入れに投入
③溶解して綺麗な原料をオタマで掬ってたこ焼きプレートに注ぐ
たこ焼きプレートの下のホットプレートは水(お湯になるけど)を張って注いだ原料を水冷する
空冷だと固体化するまで時間かかるので効率悪い
⑤ある程度冷めて固体化したら一斗缶と言う名の燃えない金属容器に入れ、鍋の原料が減ったら新たな原料をゆっくり入れるが、温度差があり過ぎると沸騰して弾け飛ぶので火挟でゆっくり入れる
⑥最後に溜まったカスと一緒にそこらへんに飛び散った破片を掃除してゴミごとカス入れに投入して加熱すると鉛だけ分離して取り出せるので最後まで搾り取る
水の中に多量の溶解鉛落とすと蒸発して飛散するので注意が必要
また、たこ焼きプレートの中に水が入った状態で溶解鉛注ぐとこれまた飛散して危ないのでガスで炙って蒸発させる

ちなみにたこ焼きプレートから出来た半円球の重さは大体200gなのでたこ焼きプレート1セットで3.2kg分になる
溶解用鉄鍋には半円球を90個入れて注ぎ口の付け根らへん8部目くらいなのでそれだけで容量18kgあります
ホットプレートに2cm流し込むと半自動ワイヤー20kgより重たいので恐らく2〜40kgくらいになる



左-鉛   中-硬質鉛   右-活字鉛

左-鉛は結晶硬化?しないので鉛色のまま
中-硬質鉛は結晶硬化?するので中央に大きな結晶(白くなってるところ)が出来る
右-活字鉛は結晶硬化するけど中央に小さな結晶が出来るだけ
硬質鉛は折れるくらい硬いのが良いなら鉛1:活字鉛1 
折れない程度なら鉛5:活字鉛3〜4の配合が良い
自分の使ってる活字鉛の成分は鉛80%アンチモン17%錫3%らしい
鉛と活字鉛配合してアンチモン+錫成分が10%だと硬いが折れる
8%以下辺りから折れにくくなる感じがする



スロー系やセミロングジグ作るならぶっちゃけ配合適当でも折れにくいから問題ないけど、オリジナルみたいな細長いロングジグ作るなら配合ちょっと工夫しないと釣った魚にジグついたままバタバタされたり、地面に落としただけでもジグが折れてしまいます



液体の活字鉛は固体化すると収縮するので痩せが発生するが鉛だけだと痩せない

鉛1:活字鉛1の硬質鉛だとまだ痩せるが
鉛5:活字鉛3〜4だとあまり痩せない

活字鉛には時効硬化という鋳込んでから時間が経過するにつれて硬さが変わってくる性質があるので、
ジグを鋳込んでから1週間程度なら手曲げでまっすぐにしたり出来るが、一か月も経つと硬くなってて結構力入れないと曲がらなかったり、曲げようとしたら折れる様になるので形の習性はお早めに