シニア 熟するか、枯れるか | 猫より眠たがり

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出張の備忘録と、出張先での安泰な生活ぶりを日本に伝える緊張感のないブログです。
仕事仲間にばれないように、記事はアメーバ限定公開。
帰国中は記事の更新は行いませんぞ。(キッパリ)

先月末に59歳の誕生日を迎え、いよいよ定年目前。

とはいえ、定年後も今の仕事からすぐに離れる予定は無く、雇用形態は変わるものの引き続き現在従事中のプロジェクトへに関わるために海外出張ありきの生活が続く見込み。いや、続くようにモチベーションの維持やら健康管理、それとプロジェクトから愛想を尽かされないよう貢献にも努めねば。

定年後の再雇用で今よりも空き時間を作り易い環境となればオフの時間を楽しみつつ、これまで取り貯めてきたグッズや書籍の中から今後の出番がなさそうなモノの断捨離を進めたいと考えている。

 

さて、モチベーションの維持とオフの時間の楽しみと断捨離、この取り合わせのバランスが難しい。

ここ最近は海外出張ありきの生活が続いたため、出張中の利便性やらトキメキ、潤いに繋がることを言い訳にして、出張先用のクロスバイク、iphone 15 pro Max、ipad mini、Garminのスマートウォッチ、TUMIのリュックやキャリーケース等を調達して物欲を満たすことで仕事のモチベーションに繋げてきた感じ。日本から米国を経由して出張先までの長い移動時間のストレス解消という名目の下、Sonyのノイズキャンセリング機能付きのヘッドホン、Boseのワイヤレスヘッドホン、メーカー名を失念した寝ホン、耳が痛くならないアイマスクも購入してきた。さらに、趣味的な物欲というよりはピュアな生活物資として、出張先の地域の電圧に対応した炊飯ジャーや電動歯ブラシ、USB type-Cで給電/充電できるデスクスタンドやシェーバー、スペアの眼鏡、ポケトーク、日本製のアルミ製フライパンなど細かい製品の購入もしかり。

 

で、ふと気が付くと(家計がリッチになった訳ではないけど)身の回りの物質的な生活環境はそこそこ豊かになった。iphoneとipadを携行しスマートウォッチとワイヤレスイヤホンを身に着けると、デジタルの恩恵やら便利さに驚かされるばかり。傍目には年齢相応のガジェットを身に着け落ち着いてみられるのではないかとの安心感もある。それと同時に、これからのモチベーションを得るための物欲のターゲットが必要とされている。

 

現在使用中のスーツケース(8代め、2017年12月購入のサムソンのスピナー85リットル)のポリカーボネートの躯体の汚れ具合とかキャスターの動き難さから経年劣化を感じており、実際に東南アジア、南アジア、アフリカ、中米への出張で活躍してきた歴史からも元は取れていて、いよいよ9代めにリプレイスするのも良い頃合いと思う。8代めには使用を継続するのに致命的な問題は無いものの、傍からみれば、シニアが持つには草臥れ過ぎていて格好悪いと映るか、或いはエイジングが効いて味があると映るのか微妙なところ。自分視点でも出張中ずっと一緒にいるスーツケースなので、お気に入りの製品となればモチベーションに繋がる期待感がある。その9代めの候補としては、大き目のダブルキャスターが魅力のサムソナイトか、シングルキャスターなのが不安だけども軽くて大容量で高品質の日本製のプロテカか、重くて高いけど格好良いTUMIが狙い目。

 

さて、以前にこのブログにも記事を残したとおり、一時期はそれこそ新しいスーツケースをANAのマイレージを使って直ぐにでも調達する気持ちであった。当時は奥さんのiPad購入リクエストを受けて冷静になり、優先度を考えてマイルを iPad Air購入に充てた。この結果、この選択は我が家にApple製品ブームをもたらし、それからほぼ1ヶ月間のうちに私も奥さんも携帯電話とモバイル端末をAndroidからApple製品に変更するに至った。還暦前の夫婦にApple製品はトキメキが半端ない。

 

そして、いよいよ草臥れたスーツケース8代めから9代めへの更新をと考えてはいるのだけれど、これを「シニアの身だしなみとして」ではなく「見栄」で欲しているだけではないのかと自分を訝しんでしまう。9代めには定評あるメーカーの製品を候補に挙げている点で「見栄」が働いているのは確かであって、断捨離の時代に「見栄」が物欲を支配するのは違うのだろうなとも思う。

ただし、自分自身があと僅かな回数の出張を以てリタイアするのであれば8代めを使い続けるのがリーズナブルなのだけれども、ここで敢えて9代めを購入し、そのスーツケースが朽ちるまで出張に連れ回そうと考える方が前向きで、定年後の生活が熟するように思う。

 

なんだかうまい言い訳がでえきたので、見栄を張れそうなスーツケースを探そう。