只今、会社を変わってから初めての出張、マニラ10日間という安くて近くて短い出張中です。
出張そのものが昨年の11月に帰国して以来なもので、出張の支度の勘みたいなものをすっかり退化させてしまった。以前であれば、「きっとこれは使わない」「きっとこれは役に立つ」というふうに荷物を仕分けして、最小限の荷物で不便なく渡航できた気がするけど、今回は何を持って行っていいか思いつかない。
もちろん、Yシャツとか下着とか洗面用具や仕事道具などの基本的なものはディフォルトとしてスーツケースに詰め、コーヒーや紅茶、チョコなんて嗜好品も忘れるはずはない。荷物を詰め終わっても隙間の残るスーツケースに、「なにか忘れ物をしているんじゃないか」と思いつつも、出張に出たわけです。
今回は成田9:30発のJAL便を利用。教科書どおり2時間前にチェックインするとすれば7:30に成田に居る必要があり、我が家からは最寄駅から5:30に出る空港リムジンバスに乗れば7:15に成田に着く、という経路が利用できる。だけど道路渋滞による遅延のリスクを考えるとこの経路は不安が残る。(実際は今まで空港リムジンで成田に何度か行ったけど、いずれの回もダイヤどおりに到着しています)
…結局、余裕を見て成田前泊としました。
選んだのは、成田駅前にあるアパホテル。有名なアパマンション系のホテル版ですかね。成田前泊は2度目で、前回は空港至近の東横イン(部屋は広くて朝食つき)だったもので、今回は空港からちょっと離れてみました。
宿泊料金は税込5,000円丁度。このコストは会社に請求できないので、ホテルまでの交通費をミニマムにすべく、日暮里から有料特急を使わずに京成線で成田まで移動しました。遠かった。
朝食付きではないので心ときめく思いもなく、事務的に前泊する感じだったのですが、良く考えればホテル1Fのレストランで朝食バイキングが1,000円ちょっとで食べられて、宿泊費にこの食事代を加えても6,000円ちょっと。前回の東急インよりも安いんじゃないかしら。
急にこのホテルが魅力的に感じたところで、ホテルの部屋に「大浴場」の案内が。
宿泊客であれば無料だって。タオルやひげそりは部屋から持ってきてね、ホテルだけど大浴場までは浴衣&スリッパ履きでいいよ、との案内。部屋に備え付けの狭いユニットバスで湯気に巻かれてシャワーを浴びるよりも、広い大浴場で体を洗って大きな湯船に浸かることがどれだけ贅沢なことか。ますますこのホテルが気に入りました。
翌朝は5:45に起床。もし自宅から5:30のバスを利用するとなれば、4:30には起きていたでしょうから、宿泊費5,000円で1時間15分間の睡眠時間と、渋滞によるリスクの回避を買ったことになります。おまけに大浴場つき。
ホテルからは空港までの無料送迎バスが出ていました。大浴場も空港送迎もホテルを予約した際には知らなかったもので、嬉しい驚き。ホテルの近くから6:40に出るバスはほぼ満席。私はここで小さな判断ミスを犯し、車内に手持ちのキャリーバックを持ち込むスペースがないと考えてキャリーケースをトランクに仕舞ってしまった。そしてバスは空港に向けて出発。座席は全ては埋まらず、私の隣は空席となった。やがて車内放送「成田空港の手前でセキュリティチェックがありますので、パスポートか免許証をご提示してください…」
やば、パスポートはトランクに入れたキャリーケースの中だ。
慌てて手持ちの荷物の中で身分証明書になるものを探した。財布の中にパスポートのコピーはあるけど…
やがてセキュリティゲートに到着。バスに乗り込んできた係員に「コピーはダメ」と却下されたものの、「名前の入っているクレジットカード、名刺等を2枚以上提示すればよい」との助言を貰い、その通り提示して無事にパス。あぁ、久しぶりの出張、前途多難です。
とはいえ、なんだかんだとJALの787に乗ってマニラに到着、現地店に予約して貰っていたホテルにチャックインして今に至ります。
今はホテルから。古いけど部屋は広いし、バスタブもあります。4F建ての4Fの部屋なので、お湯の勢いが不安といえば不安だけど。
今回はドリップコーヒー、ティーパックに加え、甘酒の素まで持参してきました。
そして、部屋にポットが無いことに先ほど気付きました。
持ってくるかどうかを荷造りの最後まで悩んでたポットです。持ってくるのが正解でした。
あのスーツケースの隙間、ポットを詰める場所だったんだ。