通学の際に自転車で駅までアクセスしている息子君が、ある日、自転車の後輪の空気圧の低下を訴えてきた。取り急ぎ虫ゴムを点検したところ、劣化して小さな穴が開いていることが確認されたため、虫ゴムを新品のものに交換して暫く様子を見るよう伝えた。
それから数日後に再度、後輪の空気抜けの連絡があった。こうなるとパンクは確実。穴が開いて雨水が浸みているサドルの交換の話題もあったため、自転車屋さんに持っていく方針になっていた。それでも年末の慌ただしさおためなかなか処置できず自転車は放置されたまま。
ある暖かい日、意を決してパンク修理をすることにした。
子供の頃は山奥に暮らす自転車少年であった私。パンク修理は勿論、日々のメンテナンスも自分でこなしていた。パンク修理なんて何度も経験しているし、必要な修理道具も子供の頃に使っていた道具がそのまま揃っている。
チューブを取り出して空気を入れ、水を張ったバケツにチューブを付けてチューブに穴が開いた箇所を発見。穴の回りを少し広めに紙やすりで擦り、接着剤を縫ってパッチを当てて穴塞ぎが完了。チューブをタイヤの中に戻して、空気を入れて出来上がり。
自分でも感心するこどに、あまりにもスムーズに修理が進行した。
そのせいで、油断してひとつの工程を省いてしまった。
タイやに空気を入れる際に、チューブがタイヤとリムの間に挟まれることがないように、タイヤを叩いてチューブと馴染ませて、またチューブが適切にタイヤの中に納まっていることを確認すべきだった。
日が暮れて外が暗かったこともあり、よく確認しないままに空気を思いっきり入れてしまった。
翌日、タイヤのリムからチューブの一部がはみ出ていることに気付いた。やばいな~と思いながら用事を終えてから自転車に戻ると、リムに挟まれた部分でチューブが損傷して破裂、修理不能な状態に。こりゃ交換しかない。
余計なことをしたなぁと後悔しきり。チューブ交換も自分できるけど(後輪は少し面倒だけど)ここはプロにお任せしておきます。