ラオスへの最後の旅① | 猫より眠たがり

猫より眠たがり

出張の備忘録と、出張先での安泰な生活ぶりを日本に伝える緊張感のないブログです。
仕事仲間にばれないように、記事はアメーバ限定公開。
帰国中は記事の更新は行いませんぞ。(キッパリ)

昨日、ラオスに到着しました。
恐らく、今回がラオスへの最後の出張となります。個人的に旅行で訪問することは無いと思うので、人生最後のラオス滞在とも言えます。5年間に亘り、首都ビエンチャンでの滞在期間は合計12ヶ月間ほどになります。

今回の出張は突然に決定されたため、宿も航空券もドタバタと予約しました。最終的にスケジュールが確定し航空券を予約したのが出発の2日前。出発前日にチケットと一緒に届いた旅程表には、羽田~バンコク間の便の座席欄が「事前座席指定不可」となっていました。

私は機内の座席は通路側が好み。事前指定が不可ならカウンターでリクエストするのみと、昨日は早めに羽田空港に到着しました。タイ航空のチェックインカウンターのお姉さん「今日は搭乗率が90パーセントくらいで、窓側か真ん中の席になります」とのこと。
窓側や真ん中の席だと、トイレに立つ際に通路側の席の住人を煩わせることになるのが嫌。羽田~バンコク間の飛行時間は6時間弱だけど、体操を兼ねて1度くらいは席を立つと思う。
「通路側の席はありませんか?」ダメ元でカウンターの女性に訊くと、彼女はどこかに電話をかけてヒソヒソと相談、やがて「後方62列目のB席です」との回答。機材はA330で、座席配置は2-4-2ですので、B席でも通路側です。
なお、手続きの終わり掛け、搭乗券が手渡される間際にも彼女は再び受話器を取りヒソヒソと会話していました。私の荷物はやや重めのため、エクセスを請求するか否かの相談だったと勝手に想像しつつヒヤヒヤしておりましたが、追加請求は免れました。

出国手続きを終えて羽田国際線ターミナルの端の105番ゲートから搭乗。ゲートを通ると、目の前の大きな窓からモノレール羽田線が疾走する姿が見えます。機内に入るとエコノミークラスはほぼ満席。私の隣の62A席には、初老の男性が着席されました。
男性の手元には、「般若心経」の本。機内で私が「チームバチスタ」「TURIK」の映画を見ている間、熟読されていました。

さて、カウンターのお姉さんにお願いしてGETした通路側の席ですが、般若心経おじさんの挙動により、ちょっと残念な席となりました。般若心経おじさんはCAさんに対しても腰の低い方でしたので、決しておじさんに絡まれた訳ではありません。般若心経おじさんにトイレに行きたいと言われれば、通路側に座る私は、席を立っておじさんに通路を提供します。具体的には、リクエストに応じて席を立つため、イヤホンジャックを外し、シートベルトを外し、掛けていた毛布を持って通路に出ます。
残念だったのは、般若心経おじさんは、なぜか食事中に限って突然にトイレに行きたくなる模様。般若心経おじさんのテーブルにも私のテーブルにも食事のトレーが載っている時に、「すいません」とくる。
これまでの経験から、テーブルに食事が載っている状態で席を立った経験が無い。狭いエコノミークラスの席なので、食事のトレーを持って、テーブルをたたみ、イヤホンジャックを抜き、シートベルトを外し、トレーを持ったまま通路に立って般若心経おじさんを通すことになる。おまけトレーの上のコップには水が満たされた状態。
なんとか般若心経おじさんを通し再び着席した後は、面倒なので般若心経おじさんが戻る前に食事を済ませようと思ったものの、席が後部にあるのでトイレに近く、おまけに般若心経おじさんはトイレが早い。席に座って食事を再開した私は、すぐに再びトレイを持って立つ羽目に。

やがて、バンコク着陸の1時間前。軽食として小さなカップのアイスが供されました。スーパーで6個400円ほどで売っているサイズ。バニラと抹茶からの選択で私は抹茶を選択しました。すると、隣でバニラアイスを食べていた般若心経おじさんがモゾモゾと動き出し、シートベルトを外して
「すいません」ときた。
どうしてテーブルを出している時に限ってトイレに行こうとするのか…
やがて、飛行機はバンコクに到着。
般若心経おじさんは読みかけの般若心経の本とタイの入国書類を手に降機されました。