先日、友人と飲みに行った。
この友人という人は、顔が広く、飲みに行くと、
大抵、見知らぬ人たちが沢山いて、気疲れするので、
あんまり参加しない。
何度も誘われるので、今回は顔出す程度に・・・・
という感じだった。
案の定、知らない人たちばかりだったが、
その中で、ひときわ目立つ青年がいた。
スラリとした長身で、スーツが良く似合う。
そして、端正な顔立ちで、にこやかな笑顔が、
タダモノじゃないな・・・と思わせた。
こりゃ、何かの有名人だ・・・
途端に、浮足立つ私。
確かによ・・・
顔の広い友人が、モデルとか有名人を連れてきても、
全然、おかしくない。
気付けば、友人が、その青年とともに私の所にやってきて、
私を紹介した。
間近で見ると、日本人ではない。
私が観慣れている、韓ドラに出てきそうな・・・
と思った瞬間、
「もふぁサンデスカ~!」
明らかに、韓国語もどきの日本語!!!
「韓国で俳優さんとモデルしてるんだよ~
もふぁ、韓国ドラマ観るから、どっかで観てるかもね」
マジで???
そんな事あるんだ・・・
しかし、名前がうまく聞き取れず、検索も出来ない。
でも、観た事はある!!絶対ある!!
いっきにテンションがあがったんだが、
それに加えて、この青年が、
なんとまぁ、非常に、人懐っこい。
芸能人っぽさもなく、色々と話し掛けてくるが、
カタコト日本語なので、よく分からん。
挨拶程度・・・のはずが、青年の笑顔にすっかりやられて、
気付けば、友人家で飲み直すことになった。
何故か、私の作る韓国料理の話になり、
チャプチェを作るハメに。
「なんで、料理作らなあかんねん・・・」とブツブツ言いたい所だったが、
その青年・・・・みんなは、カン君と呼んでた。
カン君が、そばで、にこやかに手伝いしてくれるので、
それは、何だか猛烈に嬉しい。
息子がいたら、こんな感じなんかな~と。
こんなに男前でスタイルが良くて、
愛嬌のある息子なら、最高過ぎるわ~
なんて考えてたら、私の背後から手を伸ばして、
チャプチェを味見するカン君。
筋肉質な腕が横切っただけで、ドキッとする。
「オイシイデス。最高デス」
もう、なんなーーーーん!!
可愛い!!カッコイイ!!
いや、ほんと、カン君を推すわ!!
なんなの、なんのドラマに出てるのよ!!
いや~・・・観た事あるんだけどな。
友人にも隙を見ては、聞いてみるが、
韓ドラも観ない人なので、興味ない様子。
詳細不明のまま、お開きになり、
みんなで夜中の道を歩いた。
満月が、カン君を照らす。
その輝きに負けない、カン君の存在感。
他のみんなは平然としてるが、
このオーラに、
何故、気付かない!!
満月をバックにしたカン君を、写真に撮った。
これを、韓ドラ仲間に見せれば、きっと誰か分かるだろう。
冷たい空気、輝く月の輝きの中で、
カン君は、変わらず笑顔だ。
バスがやってきた。
こんな夜更けに、バスがあるんだ~・・・と不意に思う。
みんなバスに乗り込んだ。
私も、行先がどこか分からないけど、一緒に乗り込みたい。
カン君の顔をもうちょっと拝みたい・・という気持ちもあるけど、
こんな見知らぬ土地で、残されても恐怖でしかない。
しかも、バスに乗り込んだカン君が、
「もふぁサァァァァ~ン~!早く~」と
呼んでくれているではないか!!
あああああ、なのになのに、急激に催す私の尿意・・・・・
「待って~トイレにだけ・・・・トイレにだけ
行かせて~置いていかないでね~」
輝く月に照らされているバス
手を振るカン君。もう表情は見えない。
私は、焦る気持ちで、
公園のトイレへとひた走る。
・・・・・・という夢を見ました。
起きてすぐ、トイレに走り、
すぐにベッドに戻り、目を固く閉じたけど、
カン君は戻ってきませんでした。
カン君は、パクボゴミ様とシュー・グァンハン様を
混ぜたような感じの人でした。
私は、たまに、異様にリアルな夢を見ます。
その中でも、この夢は、ひさびさのヒットでした!!
チャプチェ味見の時の、横切った腕は、
まさに、トキメキでした!
ありがとう!カン君。
今日の夜勤、頑張れそうです!
ちなみに、漏らしてません。あしからず。