【洋画】リピート鑑賞 俺たちは天使じゃない | ROUTE8787 サンサクキロク

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俺たちは天使じゃない / アメリカ

1989年 リピートDVD鑑賞 107分

2023年28本目 ☆☆☆☆ 

  ネタバレ簡単あらすじ

劣悪な環境の刑務所にいたコソ泥の

ネッド(ロバート・デ・ニーロ)と

ジム(ショーン・ペン)は、

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死刑囚が脱獄するゴタゴタに巻き込まれて、

思わず、同じ流れで脱獄してしまう。

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 カナダ国境近くの村に逃げ込んだ2人は、

途中出会った老婆と話をするウチに、

神父だと偽ってしまう。

 これ幸いにと、神父になりすまして、

カナダの国境を超えようとするが、

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 ギリギリの所で、国境を越えられない。

国境を越えるタイミングを見計らいながら、

神父として、生活する2人

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 ネッドは懺悔にきた村人の相談を受けるウチに、

耳が聴こえず話も出来ない娘を持つモリー(デミ・ムーア)と出会う。

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カナダへ渡る教会主催の祝祭への参加を決めた、

ある日、

脱獄したボニーが、警官に撃たれて運ばれてきた。

ネッドとジムが神父となって潜伏している事を知ったボビーは、自分を逃がさないと全てをバラすと脅す。祝祭当日、説教を任されたジムに大観衆が注目している隙に、

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ボビーを祝祭の行列の中にあるマリア像に

隠れさせたネッド。

しかし、行列の合間で、

ボビーが警察官に見つかる。

銃声が響き、カナダ国境へ続く橋の上で、

ボビーが射殺。

混乱によりマリア像が倒れ、

モリーの子供ともども、 海へ落ちてしまう。

 一瞬の躊躇のあと、海へ飛び込み、

モリーの子供を救ったネッド。

娘を助け、救ってくれた事に感謝するモリー。

そして、助かった娘は、カタコトの言葉で

「この人たち、脱獄犯」と指差します。

 もう終わった・・・と思った2人だったが、

娘の言葉を、

「改宗」と聞き間違った教会の人たちは、

ネッドたちが教会を離れる事を許します。

 

カナダへ向かう日。

ジムは、自分は残りたいとネッドに伝えます。

一緒に行こうと伝えるネッドの横には、

モリーが娘を抱えて、

感謝の言葉を伝えていた。

 話せるようになった娘から改めて、

ネッドとジムが強盗犯だと聞いていたが、

モリーはそんな事は関係なく、

感謝していると伝えた。

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ジムがここに残りたいという気持ちをくみ、

手を振るネッド。

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モリーとともに、無事に国境を越えました。

 国境を越えて、遠くを見ると、

対岸には潜伏していた教会が見える。

こちらに手をふるジムが嬉しそうに教会の中へと入っていくのが見えた。

 

  ネタバレあらすじ

 もう何十年も前に2度か3度観て、

いつか観返したいな

・・・と願い、DVDで観返しました。

 

今では考えられないキャストにまず、

改めて興奮します。

 

製作総指揮者:ロバート・デ・ニーロ

監督:ニール・ジョーダン

ネッド:ロバート・デ・ニーロ

ジム:ショーン・ペン

モリー:デミー・ムーア

そして、保安官助手の役で今は亡きブルーノ・カービーが出ています。

 

当然ですが、みんな若い!!!!

特に、この1年後に、「ゴースト」で注目される

デミー・ムーアが、

とにかく可愛い過ぎるんですよちゅー

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もともと、デミ・ムーアが好きなんですけど、

やっぱり、改めて、

美しくて可愛い人なんだと再確認しました。

「ゴースト」で真珠のような涙を流す彼女に、

心を奪われましたが、

この作品でも、ジムの説教を聴いて流した涙は、

美しかったですね。

 

そして、ショーン・ペンが、

純粋でちょっと抜けたジムを、

実にチャーミングに演じてます。

もう、男前!可愛い!!

そりゃ、マドンナを虜にするわい!!とこちらも、

その魅力を再確認。

特に、思い付きの説教をする場面は、

素晴らしく・・・・

自分で話ながら、自分の求めているものに出会っていく感じが、

本当に秀逸で、この演技があるからこそ、

終盤、ジムが「残る」選択をした辻褄が、

きっちりと合うんですよね。

 

ジムとは逆に、純粋ではなく、どちらかというと、

犯罪者の汚れが拭えない雰囲気のネッドを、

ロバート・デ・ニーロが、コミカルに演じてます。

 デ・ニーロがよく映画に出ていた頃だけど、

こういうコメデイに出る事はあまりなく、

とても新鮮で貴重です。

 神父に扮するドタバタ感を、

ショーン・ペンとは全く違うアプローチで、

仕上げていて、やっぱり、デ・ニーロは凄い!

 純粋なジムだけでは、

ただのファンタジーなノリになってしまうのに、

ある意味、犯罪者の匂いを残した、

より人間的なネッドが、

リアル感を十分に出していて。

 それは、奇しくも、

ジムの説教場面で

キラリと光るんです。

 純粋はジムの言葉が、

リアルな人間の心に響いていく事の

下地になっているんですよね。

神は善なのか?

わかりません。

ただ、人間は、慰めが必要なのです。

人間は弱いのです。

もし、信仰が慰めになるなら神を信じなさい

それも自由です。

人間は罪深くて、

人に言えない秘密を持っています。

もし、あなたも何かを信じていたいなら、それで、いいのです。

 

 コメディな展開、コミカルな演技ですが、

それだけで終わらないのが、

ニール・ジョーダン映画です。

 全体的な村の雰囲気は暗いし、湿度を感じます。

そこに宗教が絡むのが、絶妙で。

 厳かで、少し不気味で、

独特な世界観を見せつけてくれます。

 特に、マリア像が、

急流から流れ落ちるシーンは、

ダイナミックで、異形で、すべてが善という宗教を打ち破ります。

 けれど、その像の手を取り、

ネッドとモリーの娘が助かったという展開は、

ジムの説教を、見事に表現していると感じました。

 娘が話せて感動!!な所に

「ダツゴクハン・・・」とか言う所は、

コミカル通り越して、シニカルでしたし(笑)

 

 ジムの説教シーンと、この最後のシーンは、

映画の大画面で観たかったなぁ・・・

と強く思います。

 

 あと、秀逸なのは、

最後のシーンです。

 ネッドに、ここに残ると伝えるジム。

この場面は、全て、言葉で語られません。

 ここに残りたいと思っていて、

後ろ髪をひかれるジムは、

カナダ国境へを急ぐネッドと、

距離が開いていきます。

 

振り返ったネッドは、ジムに早く来いよ・・・と。

ジムは、目の動きで、協会に残ると伝えます。

 こういうジェスチャーの会話には、

ジムが何故、そこに残りたいのか、

何も語られないワケです。

 けれど、ジムがそういう選択をする事は、

充分に理解出来てしまうんですよね。

 そういう言葉の説明が不要な演技。

そんな痺れる演技は、この作品には当然のように存在しているんですよね。

 

個人的には、ロバート・デ・ニーロと

今は亡きブルーノ・カービーが共演しているのが、

胸アツでした。

「ゴッドファーザー2」でヴィトーとその手下として共演していました。

ゴッドファーザーまた観たくなってきた・・・・。

 

 初めて鑑賞したのは、

高校生あたりなのかな・・・と記憶してます。

マフィア映画に一時ハマって、

かなり観ていた時期に、

その流れで、デ・ニーロの作品を観漁ってました。

 その時に、こんなコメディに出てるのん????とビックリして、

更に、デ・ニーロ様崇拝に拍車がかかりました。

 

この時は、そういう印象しかなかったけれど、

今観直すと、

ただのコメディではなかったと思いましたね。

 神父になりすまし、生活をしていく中で、

純粋に宗教と出会い、

言葉で人を救う事が出来ると知ったジム。

 人間臭く、そこまで良い人にはなれないけれど、

モリーとの交流や、

ちょっとした神を信じる出来事を通して、

神を少しは信じながら生きていくだろうネッド。

 

 最後の2人の別れのシーン。

対岸で手をふる2人。

 これからも、自分の経験と、言葉で、

人々を勇気づけるだろうジム、

文句を言いながらも、

モリーと喧嘩しながら生きていくネッド、

そして、2人に流れる友情と。

 晴れやかで、軽やかで、多幸感に満ちていて、

とても美しい。

 

ただね・・・・

思い出したわ・・・・物申す

この作品、残ったジムはどうなるのん??って疑問に思った事をさ!

もともと、この村に来る予定だった神父さんの

代わりだと、思い込まれている設定なんだよね。

その神父さんたちが、この村にやってきたら、

ジムはどーなんのさ!!って。

あと、警察官も、

この2人の脱獄犯を追いかけてるんだよね。

 ジム、捕まらないの???って。

 

時が経っても、同じ心配が最後に残りました(笑)

 昔も思ったけど、

ボビーを逃がす代わりに、

俺たちは死んだと警察に言ってくれ!って

条件つければ良いのに・・・とか。

そもそも、身代わり神父の設定でなくても、

良いんじゃない?

・・・とか。

今回も、同じことを思い、スッキリ終わり!!とはならなかったですね(笑)

 

 

 

 

UNEXT配信中です。是非、

昔の若かりし、デ・ニーロ ショーン・ペン 

デミ・ムーアを

観たい人は、是非。

 

 

  

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