☆絵は後からつけるよ☆


インド株と名乗る青年は、とても落ち着いた雰囲気をかもし出しており、聞けば年は株式ちゃんと同い年だと言うのです。その成熟っぷりにびっくりです。


インド株:「中国株、君はトリリンガルを自慢してたみたいだけど、それは私だって同じですよ。まぁ私は、母国語が英語なので、その分はなんともいえませんがね」


そう言って、インド株は株式ちゃんたちと同じテーブルにつきました。

またトリリンガルです。なに、もうトリリンガルって。二人の有能っぷりに株式ちゃんはくらくらしてきました。


インド株:「さて、ニポン株さん」


株式ちゃん:「はっ、はいっ!」


インド株:「私の国は、なんか知らないですけど、みんなめっちゃ数学が得意でして、IT産業に力を入れているんです。あと、中国と同じように、外国企業を誘致したり、安い人件費をいいことに、工場をバカスカたてて、第二の中国として、注目されているんです。おかげで儲かっちゃって儲かっちゃって、みんな稼いだお金で物をかって、これまた儲かっちゃって儲かっちゃって、テンションあげあげなんですよ」


株式ちゃん:「はっ・・はぁ・・・」


要するにインドも中国と同じテンションアゲアゲ系でした。


インド株:「まぁ、私のご主人様は、製造業じゃなくて、IT関連の企業を経営しているわけですが・・・そこで、ニポン株さん、聞けば貴方のご主人様もIT関係のご職業だというじゃないですか!!!どうですか!!私たちと組んで、中国を駆逐して、ITで世界を獲りましょう!!!!」


がしいっとインド株は、株式ちゃんの手をとりました。


株式ちゃん:「えっ・・えぇぇ!?」


中国株:「なんだって!!てめぇ!!!抜け駆けはゆるさねぇぞ!!」


株式ちゃん:「えええええ!?なにっ!?なんなのっ!?そ・・・そういう難しいことはご主人さまに直接言ってくださいー!!!」


株式ちゃんの悲鳴ともとれる声がが中目的な町に、こだましました。


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ガッシャーン。


派手な音を立てて、お茶碗がくっきりぱっきり床に落ちて割れました。


債権:「はっ・・・株式が気に入っていたお茶碗がくっきりぱっきり床に落ちて割れるなんて・・あいつの身に何かあったんじゃ・・・」


くっきりぱっきり割れたお茶碗のかけらを手にしながら債権は遠く大東京にいる株式ちゃんを思い出しました。

しかし、感傷に浸る暇などありません。


ご主人様:「さいけーん、さいけーん。おちゃおちゃー!」


ご主人様の声に債権は、現実に引き戻されました。

償還され、故郷に戻った債権は日々忙しくお茶くみの仕事にいそしんでいました。


債権:「旦那様。 お待たせしました梅昆布茶です」


ご主人様:「おーありがとー。いやー債権、時代はグローバリゼーションだよねー。中国とインド、手を組むならどっちがいいとおもう?」


債権:「はっ?どっちって・・旦那様は英語も中国語も出来ないじゃないですか」


ご主人様:「キッツー☆そうなんだよねー俺、高校中退だから、英語とかできるわけねーし、中国語とかなおさらだよー。ていうかニポンで仕事するならニポン語ぐらいできるようになれってーの」


債権:「向こうの方は優秀な方が多いからニポン語ぐらい出来るんじゃないですか?」


ご主人様:「キッツー☆そうなんだよねー。なんかみんな超一流大学出てて受けるっつーの。うち、取締役も中卒のニート出だっつーの☆うーん・・・・・・変に業務提携とかしちゃうと、のっとられちゃうよなー・・・・・・・おう、グットアイディーア。ひらめいたぞ」


債権:「なんですか?」


ご主人様:「業務提携より前にとりあえず、中国とかインドの人を雇ってみよう。ニポン語が出来て、ニポンに就職したい優秀な外国人の人はいっぱい居ると思うだよねー。大企業っていうと、頭の良し悪しじゃなくて『超一流大学』でた外国人の人なら雇うでしょ?優秀で、ニポン語話せて、でも『超一流大学』は出ていない外国人の人っていっぱいいるとおもうんだよねー。うちの会社めっちゃフレキシビリティあるっていうかー人間学歴じゃなくてガッツっていうかー」


債権:「はぁ・・」


ご主人様:「そうと決まれば、求人だ!!・・・・って外国人の求人って、何処に出せばいいの?」


債権:「・・・・・・・・・・・リクナビっすかね・・・」


ご主人様:「・・・・・・・・・・リクナビ・・・かな」



こうして、リクナビ経由で就職してきた天才的技術者が、天才的プログラムによって株式ちゃんの会社を飛躍的に業績を向上させる・・・というのは、また先のお話になるのでした☆





もえる!!きんゆう!!


中国株:「なぜ、中国の景気がいいかって?それじゃあ、この俺がじきじきに教えてやろう。ちなみに俺はMBAホルダーで中国語と英語とニポン語が話せるスーパーエリートだからよろしくな」


株式ちゃん:「えぇ、えぇー!!!?」


なんということでしょう!中国株はトリリンガルなのです!!しかもMBAまで持っているなんて、只者じゃありません。きっとガンダムぐらい簡単に乗りこなしてしてしまいそうです。

かという株式ちゃんといえば、見所は、書道三段とかそのぐらいです。ちょっと株式ちゃんは、自分が自分で恥ずかしくなりました。しかし、株式ちゃんは心意気ひとつで、大東京に乗り出してきたのです。こんなことでくじけている場合ではありません!


株式ちゃん:「それで、どうして君の国はそんなに景気がいいのさ。僕のご主人様にもそのコツを教えてあげたいなぁ~」


ちらっと株式ちゃんは、中国株に流し目をおくりました。

ふふっと笑って、中国株は気をよくしたように話を続けました。


中国株:「まぁ話は改革開放の時までさかのぼるんだが・・お前共産主義って知ってるよな?」


株式ちゃん:「しゃ、しゃかいしゅぎ?」


だてに株式ちゃん、書道三段ではありません。難しい言葉はさっぱりなのです。


中国株:「えっと・・・ざっくり言うと、全ての富は国が持っているっていう考えなんだ。つまりは稼いだ金は全部国の物になる。その代わり国から給料をもらえる。1978年ぐらいまで、中国はこういう考えのもと国を経営していた。それを経済を立て直すために、自分で稼いだ金は自分のものにしていいよってことにしたんだ」


株式ちゃん:「それはテンションあがるね」


中国株:「だろ?それで、さらに海外の企業を優遇して、誘致するようにしたんだ。海外企業は地元にお金を落とすだろ?そうすると、地元が潤うんだ。あと、中国は、人件費が安いから、みんな中国に工場を移転するようになった。」



中国株の話をまとめるともうこんな感じでした。



自分でお金儲けできるようになった→テンションあがった→近所に海外企業の工場が出来た→工場特需でお金が入ってくる→テンションあがった→儲けたお金や海外企業で得た技術で自分で商売始めちゃう→もう人件費安いから製品も安く作れちゃうから馬鹿売れ→テンションあがった→儲けたお金でいろんなもの買っちゃお!!→ものが馬鹿売れ→テンションあがった。


つまりは、中国はここ30年ぐらいテンションがあがりまくりなのです。ものが馬鹿売れなのです。

それに比べて、ニポンは・・・この20年ぐらい、1億総うつ病みたいなものです。老人だけでなく若者でさえ物を買わないのです。お金が動かなければ景気なんて回復するはずもありません。


株式ちゃんは思わずため息をつきました。

中国株はさらに続けます。


中国株:「だがな・・。一部の地域は生活が豊かになったが、農村はまだまだだ。今回の国が家電、自動車に対して補助を行っているのは、農村部に家電・自動車を普及させるためなんだ。農村部が豊かになってこそ、中国全土が豊かになった証なんだ。国を豊かにするご主人様の仕事の手助けが出来て・・俺は本当に誇りに思っている」


株式ちゃんは電撃に打たれたような気持ちになりました。

なんていうことでしょう!中国株は、優秀なだけでなく、志まで高いのです!!!!


株式ちゃん:「す・・凄いよ・・中国株・・・、君は国のことまで考えてるなんて・・僕のご主人様なんて・・『一攫千金濡れ手に粟』が座右の銘だっていうのに・・・」


中国株:「ははっ。まぁ、国の好景気を下支えに俺の株価もストップ高だ。そのうちニポン企業は全部中国企業に追い抜かされて、買収されて、中国のものになるだろうな!」


株式ちゃん:「そ・・そんなぁ・・・」


ありえない話ではないのです。株式ちゃんはへにゃへにゃーと倒れこみました。



××:「相変わらず、調子のいいことですね。中国株」


中国株:「!」


褐色の肌をした青年が、一人チャイラテを持って、テラス席にやってきました。



中国株:「・・・・なんだ、インド株か。なんの用だ」


インド株:「なんだ、はないでしょう。私もご一緒していいですか?私もぜひ、そちらのニポン株さんとお近づきになりたい」


インド株と呼ばれた彼は、そういって株式ちゃんに優しく微笑みかけました。中国株は面白くありません。


中国株:「・・・・勝手にしな」


株式ちゃん:「???」


株式ちゃんは、どうしてこんなに自分がモテモテなのか良く分かりませんでした。










【前回までのあらすじ】

スタンド使いだったが、廃ビルのロデムと遭遇した。


【登場人物紹介】


株式ちゃん:



もえる!!きんゆう!!-kabushiki-chan



故郷の村を後にして、華の大東京でご主人さまの資金繰りのために孤軍奮闘する、ニポン小型株。

夢は一部上場だっ!!好きなものは、甘いものと債権。



あ、うん、俺はがんばった。