【前回までのあらすじ】 会社の機関は、株主×取締役←監査役だ!
社長くん「おまえすげぇなぁ。物知りだなぁ。よっ!さすが中卒ニート!」
取締役くん「や、やめてよぉ。社長くんだって中卒じゃないかぁ」
二人は、うふふ、あははと笑いました。
取締役くんは、さらにざっくりと説明を続けました。
会社の資本金である株式をもっている株主たちは、年に一回、株主総会というミーティングをすること。
このミーティングでは会社の基本的なことを決めるということ。
このミーティングで、会社を経営する取締役を選ぶこと。
ミーティングは、多数決で行われて、もってる株式ちゃんたちの数で決められること。
選ばれた取締役たちは、これまた取締役会というミーティングで、色々が会社の重要なことを決めること。
お目付け役である監査役は、取締役を上意打ちできるということ。
一通り説明が終わって、取締役くんがこほんと咳払いをしました。
取締役くん「それで・・・会社の取締役なんだけど・・社長・・・君がやってくれるよね?」
社長くん「社長!?俺が!?」
取締役くん「そうだよ。僕が一歩を踏み出せたのも君のおかげだし、僕一人じゃ何にもできなかった・・だから社長には、君がなってほしいんだ!」
いつになく強い語調の取締役くんに、社長くんはびっくりしました。社長くんは、ぶっちゃけ取締役くんを、難しいことばかりいって腹を壊してる奴だと思っていました。そんな彼に、こんな情熱が隠されているなんて社長くんは思いもしなかったのです。
社長くんはぽりぽりと鼻の頭をかきました。
社長くん「あー・・・まぁしょうがねぇな。俺が社長になるしかないっしょ!これからもよろしく頼むぜ!取締役!」
取締役くん「うん!」
社長くん「よーし!俺が社長になるからにはガンガン大きくして、大金持ちになるぜ~!☆取締役、お前はどんな会社にしたい?」
取締役くん「え・・・・どんな会社・・・う・・うーん・・・・そ、そうだなぁ・・・家族みたいな、そんな会社がいいな・・・」
社長くん「家族?」
取締役くん「うん・・・これからずっと、僕達働いていくわけじゃん。ずっとうまくいくかもしれないけれど、そうじゃないかもしれない。そんなとき、支えあって乗り越えていけるような・・・そんな・・・帰る場所みたいな・・そんな会社にしたいな・・・」
社長くん「・・・・・・・・・・・・」
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×××「・・・・・さま・・・・・人様・・・ご主人様!」
その声にはっと社長くんは目を覚ましました。
目の前には、見知った顔が、ブスっとした顔でこちらをのぞきこんでいます。
債権「なんで、仕事中に寝てるんです。そんなんじゃ他の社員に示しがつきませんよ。はい、お願いされていた梅昆布茶です」
社長「あっれー!?☆俺寝てたっ?あっちゃー。昨日六本木でオールしちまったからなぁ。あっ、そういえば取締役は今日いる?」
債権「取締役様は、今日奥さんの出産予定日だから、お休みするって言ってたじゃないですか」
社長「あっれー!?☆それって今日だったっけ!?やっべーやっべー!忘れてたわ!」
債権「全く本当に人の話を聞いていない人ですね」
社長「はっはっー、めんごめんご☆しっかしあの童貞に子供生まれるっていうのが驚きだねー。年も取るはずだわ」
社長くんは、頭をぼりぼりかきながら、机の上においてある写真たてをみました。そこには、大分昔に取った写真が飾られています。社長くんは、この写真が大好きでした。今よりもちょっと若い社長くんと取締役くん、そうして債権と、金色の髪をした青い瞳をした株式ちゃんが向日葵みたいに笑っています。
社長「・・・・家族か・・」
債権「へ?」
社長「いや、なんでもねっ。今日の午後の商談は、相手ドイツ人だっけ!まー、六本木でおっぱい触らせておけばなんとかなるかな!まっ!全部俺に任しておけって!」
そういって、社長くんはスーツをはおると、颯爽と社長室を後にしました。
その姿は、小さな田舎町の元ヤンキーには見えません。小さな田舎町のベンチャー企業が、一部上場を果たすのは・・・もうちょっと先のお話です。
おしまい。