【このブログは・・・】


いまいちグローバリゼーションに乗り切れない経済大国ニポン。最近ヘタリアっつーのが流行ってるらしいね!なにそれ!国の擬人化!?なにそれ!?鳥獣戯画キター!!!

んだったら、金融を擬人化したってよくない!?


金融擬人化→書籍化→アニメ化→映画化→俺ウマ状態!


ヘブン!!

というわけで、いまいちグローバリゼーションに乗り切れない国、ニポン。この国はすべての有価証券が人の形をしており、あれやそれやこれで毎日大変なのだ!!!


【前回までのあらすじ】


故郷を離れ、1人大都会東京で頑張る株式ちゃん。金髪碧眼ろりっこの彼は、野村証券さんの軒先で御厄介になっていた。野村証券といっても、新卒とーいっく800点で初任給600万円という都市伝説がある川沿いのレンガ造りの建物に入っている証券会社とは全く関係ないぞ!くそ!新卒がもう一回やり直せるなら・・・!!

そこで、株式ちゃんは出会いあり、別れあり・・涙なしでは語れない吉原炎上もびっくりなスぺクタルロマンを繰り広げたのであった・・まぁ・・ウソだが・・・。


時は流れ、マザーズ上場を果たした株式ちゃんは、いつまでも野村さんのお家に居候しているわけにもいかねぇべ、と妙な自立心を見せ、ファンド・マネージャーと名乗る謎の黒光りした外国人に連れられ、彼が大家をしているというシェア・ハウスに連れてこられる。そこで、株式ちゃんは幼馴染の褐色の肌と黒髪紫の瞳をもつ債券君とうんめー的な再会を果たすのだった・・・!!!!



債券:「どうやら、FM(ファンド・マネージャー)はお前を間違ったシェア・ハウスに案内してしまったようだな。ここは債券専用で、株式は住めない決まりになっているだ」


株式:「えぇ!!そんなぁ!僕、債権と一緒に住みたいよー!!」


債券:「すまない。俺にはその決まりを変えるだけの権限が、ないんだ。きっと近くにお前が入居する予定のシェア・ハウスがあるはずだ。一緒に探してやるよ」


株式:「う・・うん・・・」


株式ちゃんは、とても心細い気持ちになりました。知らない町で、知らない人たちと暮らす事も不安でしたが、それよりも、何よりも昔より少し痩せたように見える債券のことが心配でした。

知らない町の不安さなんて、とっくの昔に知っているはずなのに、どうして人は人と触れあうと寂しさが増すのでしょうか?それだったら最初から出会わない方がよかったのでしょうか。株式ちゃんには分かりません。


債券に手をひかれ、町の通りに出ると、そこには青白い顔をした青年が立っていました。彫像のように整った顔をした彼は、こちらを向くと、株式ちゃんと目が合いました。あんまり綺麗な顔なので、株式ちゃんはどきっとしてしまいました。その彼が、つぃっと目線を債券の方にずらしました。


××:「債券じゃないか」


彼は、驚いたような声をあげました。どうやら債券の知り合いのようです。


債券:「あぁ、ギリシャ国債じゃないか。久しぶりだな。元気してたか」


ギリシャ国債:「元気・・?ふふ・・元気さ・・・。そちらの彼は?」


債券:「幼馴染の株式だ」


株式:「よ、よろしくお願いします!僕、この町に来たのはじめてなんです!」


ギリシャ国債:「ふふ、よろしくね。珍しいなぁ、この公社債信託通りに株式が歩いてるなんて」


債券:「ファンド・マネージャーの奴が、まちがえて、ここに下してしまったみたいなんだ。これから株式投資信託通りの方に連れてくつもりだ」


ギリシャ国債:「そうかい、その通りなら僕の家にも近い。どうだい?僕のうちでお茶でもしていかないかい?ちょうどご主人様がオリーブをたくさん送ってくれたところなんだ」


株式:「オリーブ!!!!ぼくオリーブ大好き!」


債券:「おい・・全く・・しょうがない奴だな・・・」


そう言いながらも債券は優しく笑いました。債券は、こういう株式ちゃんの無邪気さは嫌いではありません。

ギリシャ国債のお家は、債権の住んでいるシェア・ハウスよりは大分立派のように見えましたが、実際中に入ってみると建てつけが悪く、ちょっと居心地が悪い感じでした。中はがらんとしていて、他の誰かが住んでいないのかと株式ちゃんが聞くと、「最近みんな離れて行っちゃってね・・」とさびしそうにギリシャ国債が言いました。


ギリシャ国債:「ほら、新鮮なオリーブを使ったなんかギリシャ的な料理だよ」


株式:「わー!このギリシャ的な料理、新鮮なオリーブがたくさん入ってておいしー!!!」


ギリシャ国債:「そうかい、そう言ってくれると嬉しいな。僕のご主人様がいつもオリーブを送ってくれるんだ」


株式:「ギリシャ国債さんのご主人様ってどなたなんですか?」


ギリシャ国債:「ぼくたちは国債だからね・・・ギリシャが発行してくれているんだ。君たち株式、社債は企業が発行元、つまりはご主人様だろ?僕たちは「国」債だから、国が発行してくれる債券なんだ」


株式:「へー!ギリシャそのものがご主人様なの!?すごいねー!じゃあすごい安心だね!僕のご主人様なんて、時代はクラウドだー!とか言って分かってるんだかわかってないんだか、いつも自転車操業だから・・・」


ギリシャ国債:「いや・・そうでもないんだ・・・。最近、財政危機に陥っちゃってね・・僕の格付けも大分下がってしまったよ・・」


株式:「財政危機????」


ギリシャ国債:「たとえば、君が1000円を稼いで、2000円使ったとしたらどうする?」


株式:「え、大赤字じゃない?そもそもそんなことできるの?」


ギリシャ国債:「その足りない1000円を補うために発行されるのが、僕たち債券なんだ。つまりは、借金の肩代わりってわけなんだ。でも収入が増えれば、その分借金に充てれるお金も増えるだろ?そうして、いつかは借金を返済して、僕もあの・・ギリシャのエーゲ海に戻れる・・・そのつもりだったんだ・・」


株式:「・・・」


株式ちゃんは、ちらりと債券の方を見ました。債券も、ご主人様の借金が全部返せたら、あの故郷に戻っちゃうのかな・・・と株式ちゃんは思いました。帰るなら、一緒がいいな・・と株式ちゃんは思いました。債券はそんな株式ちゃんの気持ちなんて露知らず、ギリシャ的な料理を黙って食べていました。


ギリシャ国債はつづけます。


ギリシャ国債:「でも最近、御主人さまの収入が増えなくてね・・・・・国の収入っていえば税金なんだけど、ギリシャって脱税が多くて・・・まともに税金をみんな払わないんだ。そもそも、国の産業が、海運と観光、そうして、このオリーブなんかの農産業だからね・・・・見どころがないんだ」


株式:「えっえっ。そんな、そんなことないよ。ギリシャの魅力はたくさんあるよ。聖闘士星矢とか・・」


ギリシャ国債&債券:『それは違う』


二人の声が見事にはもりました。








転売:「それじゃあ、デリバティブの基本取引の三本柱の最後、スワップ取引についてみていくよ!」

金融:「スワップってあれか?スワッピングのあれか?」

転売:「う・・そう。いわゆる夫婦交換と同じ『交換』する取引なんだ。何を交換するかっていうと、やっぱ金融だから『通貨』とか『金利』なんだよね」

金融:「金利?あー無理無理、金利ってなんだよ。利息とかわけわかんねぇ」

転売:「・・・・(金融君は馬鹿なのかな?)うーん、そうだなぁ、たとえば、この『淫乱巫女』って同人誌があるよね。これを僕が金融君に5年間利用料1000円で貸すとするよね。この利用料を利息って考えよう」

金融:「おう、5年も借りていいのか?」

転売:「そう、5年も貸すっていうのは結構大変なんだ。僕だって転売する在庫がないと困るしね。そこで、僕は違う人からまた『淫乱巫女』を5年間800円で借りるんだ」

金融:「ほう。じゃあ『淫乱巫女』はずっと転売の手元にあるってわけだな」

転売:「そう、ついでに僕は200円得して、かつ在庫も減らないから安心ってわけ。いざという時の転売に対応できるしね」

金融:「なるほどねー。じゃあ同人誌じゃなくてお金って考えれば、銀行は資金繰りに困らないってわけか」

転売:「う・・・(馬鹿なんだろうけど、やけに鋭いんだよなぁ・・)そうだよ!これでデリバティブの基本取引の考え方は終わり!これで、金融君も補講のプリントができるだろ!?」

金融:「おう!ありがとな転売!お前頭いいよな!」

そうあまりにも素直に金融君が言うものだから、転売君は褒められ慣れていないもので、思わず赤面しました。

金融:「なんだお前、照れてんのか。かわいいな!はは!」

転売:「ちょ・・!やめてよ!もう!からかわないで!それから同人誌の事誰にも言わないでね!」

金融:「おう!いわねぇよ!あ・・」

ありがとうな、と金融君が言おうとしたところで、転売君は足早に教室から出ていきました。

金融:「せっかちな奴だなぁ・・」



転売君はあの放課後以来、特に金融君に話しかけられることも、話しかけることもありませんでした。金融君は、クラスの人気者で、背も高く、なによりかっこよかったのです。地味で、地味で、コツコツと教室の陰でいつも、勉強している暗い自分と比べると、転売君は無性にみじめになりました。
その後、しばらくして金融君はお家の都合で転校していきました。どこに行ったのかは知りません。ただ、彼が転校すると知ったとき、転売君は残念のような、少し安心したような、そんな気分になりました。

転売君はそれから必死に勉強と転売にいそしみしました。もともと友達も少なかったですし、それしかやることがなかったのです。転売して儲けたお金は学費と生活費に充てて、努力の末転売君は超一流の国立大学、T大に入学することができました。それを機に家を出て、今までの人生とは全く逆の、晴れやかな、まっすぐな道がずうっと続いているようなそんな気がしました。


そうして10年がたちました。


転売:「あー、僕もついにここまで来たか・・・外資系金融ってのは厳しいって聞くけどやってけるかな・・まぁ、前の会社の給料も二倍になったし、何があってもがんばるぞ!」

びしっとしたスーツ姿の転売君はタワービルの前で気合いを入れていました。
そうです!彼はヘッドハントされて、超一流の外資系金融会社に転職することになったのです。


??:「あれー?・・お前、転売じゃねぇ?」

転売:「!?」

突然、だれかに声をかけられました。この会社ではまだ誰も転売君のことを知らないはずです。
転売君は驚いて振り向きました。

転売:「き・・・君は・・!!!金融君!?」

金融:「うわー!超久しぶりじゃねぇ?お前かわんねぇなぁ!」

そうです!そこにはあの高校時代の同級生の金融君がいたのです!!
えりゃー高そうなスーツを着て、靴なんかもぴかぴかしています。
そうして、それが悔しいくらい似合っているのです。金融君はあの頃と同じように晴れやかに笑いました。

転売:「き・・金融君、君、ど・・どうしてここに?」

金融:「ん?俺、ここの会社勤めてんの。あれ?!もしかしてお前転職してきたの!?」

転売:「そ、そんなー!」


こうして、転売君と金融君は同僚になったのでした♪チャンチャン♪
転売:「よし!じゃあ次はオプション取引についてみていくよ!」

金融:「オプション?」

転売:「こんどはこの同人誌『セーラー服とニーソックス』を予約金100円を払って、5000円で買う権利を得たとするね」

金融:「ご、5000円!?こんな薄いエロマンガが5000円もするのか!?」

転売:「高くないよ!!この同人誌は、今やカリスマ絵師のモエ十蔵先生がデビュー前のアマチュア時代に限定100冊出版して、イベント開始からわずか30秒で売り切れた伝説の一冊なんだよ!?」

金融:「え?あ?うん?悪かった??んぅん?ま、まぁこの本を5000円で買うって予約して、実際は1万円とかに値上がったら、5000円で買えるからラッキーとかそういうことなんだろ?」

転売:「まぁそういうことなんだけど、実際はこの本が、なんと!50円まで値下がりしちゃったら?」

金融:「50円!?でも5000円で買わなきゃいけないのか?」

転売:「そう。急に1万部ぐらい再版しちゃったのかも・・」

金融:「そんなの4950円も損じゃねぇか。そんな取引したくないね」

転売:「でしょ?そんな風に値下がってしまったら、その1000円で買う権利を破棄できるんだ。だから、まぁ先に払っちゃった予約金100円分損しちゃうけど4950円ほどじゃないでしょ?この買う権利を破棄できるのが、『オプション取引』っていうんだ」

金融:「あーオプションって日本語で選択って意味だから、つまりは選択できる取引ってわけか」

転売:「うっ・・うん。そうだよ、じゃあ最後にデリバティブの三本柱の最後、スワップについてみていこう!」